第9章 歪想 (羽宮一虎 / 場地圭介)
『や⋯やめてカズく、んっ』
「咥えろよ、ほら⋯コレ好きだろ?」
『んん⋯っン、』
無理やりこじ開けた小さな口に反り返った自身をねじ込むと大きな瞳から涙がこぼれ落ちた。ずっと零れないようにと我慢してた涙が。
「泣くほど嫌?
それとも泣くほど嬉しー?」
『苦し⋯いよ、っ』
「早く俺とすんの好きって言えよ」
『んーん⋯っ言わな⋯ン!』
なかなか言わないの頭を掴んでゆるゆると腰を動かす。小さな口内に俺のモノは入りきらなくて、苦しいのか涙を零しながらトントンと俺を叩く。
「苦しかった?涎たらしてさ。
美味そうに咥えちゃって堪んねーわ。」
『も⋯ほんとにダメ⋯っ』
「ほら立って?」
椅子から立ち上がらせてもう一度机に手をつかせる。何をされるか気づいたが抵抗をする前に一気に奥まで挿れる。
『んっぁあ⋯ッかず、くん⋯っ』
「ほら早く言わねぇと中に出すぞ」
こんな事でしかを繋げない。
乱暴だと分かってても俺にはこれしか無かった。
『中ダメ⋯だめカズく、ん⋯ッ』
「じゃあ言えよ。
カズくんとのセックスが好きって、な?」
ガツガツと奥を犯し続けるとやってくる射精感。ぎゅうぎゅうと締め付ける中。気を抜けば持っていかれそうになる。
『⋯ッん』
「あー⋯俺もうイきそ、いい?」
『だ、だめ⋯っ外に⋯っ!』
「もう出そ⋯う、中だしていー⋯?」
『や、言う⋯から待って⋯ッ!』
「早く」
『す、き⋯っカズくんとえっちするの好きっ』
「んは、もっかい言って?
俺とのセックス好きって、な?」
『んぁ⋯っあ、んッ、かじゅくんと⋯
セ、セックスしゅるの好きぃ⋯っ』
ガラガラッ
「わりぃ待たせた⋯え――⋯?」
運がいいのか悪いのか開いた扉の前には場地が立ってた。まあ俺としちゃあ、見せつけてやりたかったからいいけど問題はだよなあ。
『け⋯いすけく、ん⋯っ』
やっと絞り出したような声は小さく震えてた。
「な、にして⋯っおい!
一虎テメェ何してんだよ!!!」
『圭介くん、あっ⋯んぁあ⋯ッ』
「見りゃ分かんだろ、セックスしてんの。気持ちぃな?とろっとろの顔、場地に見せてやんねーと。ほら」