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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)


男が適当に部屋を選んで、私は隙を見てタケちゃんに部屋番号を合図する。移動のエレベーターの中でも絶えずフラついた演技を続ける。

きっと今頃タケちゃんが先回りをして部屋の中に居るはず。

部屋に入るなり男は私をベッドへ横たえさせた。水を飲んだり少し話したりして数十分がたった。

『すみません…だいぶ良くなりました…』

「そー?そりゃ良かったよ
じゃあお礼もらっていーかな?」

『え…っ?』

きた。タケちゃんに合図を送る。

「お礼だよお礼。ここホテル。意味わかる?」

『いや…えっ?』

「純粋そうな顔してる奴が嫌がりながら喘ぐ姿がたまんねえんだよなあ」

そう言って私に馬乗りになり息を荒げながら首筋を舐めあげられる。耐えろ…耐えろ私…。

「はあ…はあ…喘げよほら…んはっ」

『…っ』

今だ…タケちゃん!
もう一度合図を送る。

カシャカシャと鳴るシャッター音

「は!?お前誰だよ!?」

「んなことどーでもいいだろ
うちの姫に手ェ出しやがって分かってんのかコラ」

『た…タケちゃん…怖かったよぅ…っ』

何言ってんだか私も…はあ。

「よしよし俺がいるから大丈夫だぞ
お前はこっち来い」

片腕で私を抱きしめターゲットはタケちゃんの部下に連れていかれた。私のちゃんとした役目はここまで。このあとのスクラップまでの流れにいつもなら参加するけど今日ははじめくんと約束してるし帰ろう。

『今日はじめくんと約束してるから
私先にもどっててもいいかなあ?』

「あー?勝手なやつだな好きにしろよ
迎えこさせるから待っとけ」

『ごめんねタケちゃんありがとお』

「いや、俺もが来てくれて
予定よりスムーズにいったから助かった
アイツらに毎晩抱かれて色気出てきたんじゃねえの」

『えへへー、今度タケちゃんのお部屋いくね?』

「ばーか俺はいらねえよ
ほら、これ乗って帰れ。」

さっきとは違う人が迎えに来てくれて私は梵天の所有する高層マンションに戻った。
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