第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)
高層マンションのワンフロアのうち半分を繋げて私たち全員で住んでいる。2世帯分の壁をすべて取っ払ってまるまるリビングにしてご飯やみんなで過ごす時はそこに集まる。各自の部屋は無理やり廊下を張り巡らせたりドアの位置を変えたりして仕切って、だいたい1人1世帯分の広さは確保されている。
ガチャ
『ただいまはじめくん』
「おかえり、おつかれ。
一緒に風呂入るか?」
『うん入る!』
「ん、おいで」
そういってはじめくんに腰を引き寄せられ抱きしめられる。さっきの男が触るのとは全然ちがう触り方。優しくて落ち着く。ひょいっと横抱きにされてバスルームに連れていかれる。きれいな白い髪に切れ長の目、優しい声に私を抱いている腕。はじめくんの触れているところから全身が熱くなる。
「何赤くなってんだよ…可愛いな?」
『なんか…恥ずかしくて…っ』
「ほら服脱げよ…見ててやるから」
『や…恥ずかしい…っ』
「俺が脱がしてやろーか?」
コクコクと頷けばいとも簡単に脱がされていく服。あっという間に全部脱がされてお互い一糸まとわぬ姿になる。
「洗ってやるから手ェどけろよ」
なんとなく恥ずかしくて胸を隠していた手をどかされる。優しく背中を洗うはじめくんの手が肩からお腹へ滑り上に戻ってくる。胸の中心には触れずにその周りをクルクルと泡で洗われる。触って欲しくてもどかしくて体が熱い。
『は…じめくんっ
ちゃん…とあらってよぉっ』
「んー?ちゃんとってなに?
教えてくんなきゃ分かんねえよ?」
『ココも洗ってぇ…っ』
堪らなくなって自分で自分の胸の中心を指でなんども弄る。ニヤニヤとただ見つめながらさわってくれないはじめくん。
「我慢できなくて自分でしてんの?
えろ過ぎだろ姫ぇー?」
『んあ…っだってはじめくんがっ
さわってくれないんだも…ンンッ』
ジャーっと私を隠していた泡がはじめくんの向けたシャワーによって流れていく。全部全部見えて恥ずかしい…。
ペロペロ…チュパ…っ
『んああっはじ…めくんっ』
突然胸の突起を口に含んで舌で転がすはじめくん。求めていた刺激に声が溢れて止まらない。
「んは…っきもちいー?」
『んっはあっはあ…っンンッ』
「きもちーですって言ってごらん?
そしたらもーっとよくなるから」