第8章 トライアングル (三ツ谷隆 柴八戒)
『や…恥ずかしいです…っ』
「頼むよ…なぁどこ触られた?」
『……っ』
「」
真っ直ぐに彼女の目を見て名前を呼ぶと、伸びてきた小さな手が俺の手を掴んで自身へと引き寄せる。
『…こ、こ触られまし…た。』
ふいっと顔を背けてきゅっと目を閉じた彼女。
ドクドク打つ鼓動と柔らかな感触が手のひらに伝わる。彼女の思いがけない行動と薬にあてられた身体、他の男が彼女に触れたというイライラで理性がプツリと切れた。
「ごめん…優しくできねぇ…わ」
『え?…んっぁ』
「俺以外がお前に触ったとか…無理。」
『ん…っみつ、やくん…っ!』
服の中に手を滑り込ませて下着の上からやわやわと形を変えるように触れる。彼女も大概薬にあてられてだいぶ敏感になっているらしい。少し触れるだけでピクっと腰が浮いている。我慢できずに彼女のTシャツを脱がせると白く綺麗な身体が目の前に晒された。
「…シたい」
『あ…っ三ツ谷く、まって…んっ』
耳元に声を送り込んで首筋、鎖骨、胸、お腹とキスを降ろしていく。静かな部屋に響くリップ音。それすら今の身体には十分すぎるほどの興奮材料になる。
『は…んあっ、待って…まってくださ、い』
「わりぃ、待てない…脱がせるよ?」
心の準備が、と弱々しく俺の胸を押し返す彼女。熱い呼吸を繰り返しながら涙を貯めた大きな瞳が俺をとらえる。するっと部屋着のズボンを脚から抜きされば、ブラと同じデザインの下着があらわれた。
『わ…はず、かしいです…んッ』
恥ずかしいと言って俺の首に抱きついた彼女がベッドから背中を離した隙にホックを外す。もたついたらどーしようかと少し不安だったが、案外普通にはずぜるもんなんだな。
『…あ、みえちゃ…んアッ』
「可愛い…はは、ココたってるぜ」
膨らみの蕾をチョン、と指で弾くとビクンと背を反らせて、抱きついたままの腕にはさらに力が入る。
『や…っいまの、今のピクって…なります』
「もっとなろーか。な?」
『んぅ…っあ!あ…ダメそれっんぁああっ』
首に巻きついた腕を解いて再びベッドに縫い付けてから下着をゆっくりずらして敏感な突起を口に含んだ。飴玉を転がすみたいに優しく舐める。
「これすき?すげぇ腰浮いてっけど」
『あ…っ気持ち…、んぁああっ』