第8章 トライアングル (三ツ谷隆 柴八戒)
「迷惑なわけあるか。
俺のせいで巻き込んじまって悪かった。
怖い思いさせてごめんな。」
『そんなの…いいんですよ。
怖かったけど…柴くんが助けに来てくれたし。三ツ谷くんだって闘ってました。俺の心は私のものだって言ってくれたの嬉しかったです。』
「あぁ、俺はお前のもんだよ。
八戒の特服着てんの見たときは…まあ。」
『妬きました?』
「そりゃあな…」
三ツ谷くんでも嫉妬とかするんだなぁ。
だけど私だって…
『私だってあの人が三ツ谷くんに跨ってるの見たときは…すごく嫌だったんですからね。』
「あぁ悪かった。
でも1つだけ言わせてくれ。」
『なんですか?』
「あいつが俺に触れようが何ともなかった…けどお前相手だとやっぱ痛ぇぐらい反応しちまってるわ…ははっ」
『え…っんぁ
…な、んですかこれ…っ』
お互いのスウェット越しに当たる硬いモノ。
「のことが好きってこと。
俺もう我慢できねぇ…ダメか?」
『ダメっていうか…んアッ』
あっという間に私を組み敷いた三ツ谷くんが首元に舌を添わせる。あの男の人たちに触れられたときとはまるで違う感覚。まだ薬が抜けていないせいか触れられるところ全てが熱くて溶けてしまいそうになる。
「好きだ…大好き。」
『わ、たしも…大好きです』
「なあ…なんもされてねえ…?
八戒ちゃんと間に合ったのか?」
『少し…だけ触られました…でも、もうダメかもって思ったときに柴くんが来てくれました。だから初めては三ツ谷くんです…っ』
「どこ触られた?俺が全部消してやるから。」
『え…ぃや、恥ずかしいです…っ』
「教えてくれ。頼むよ…」