第8章 トライアングル (三ツ谷隆 柴八戒)
「あの…ほんとすいません。
送っていただいてありがとうございます。」
「とんでもございません。
では私はこれで失礼させて頂きますね」
「はい、ありがとうございました。」
去っていく車を見送って彼女の家に入る。
「ほら家着いたぞ。大丈夫か?」
『ん…へい、き。
体がベタベタして気持ち悪い…から
お風呂に入りた、いです…っ』
「風呂?1人で入れんのか?」
『大丈夫…と思いま、す』
「なんかあったら呼べよ?」
『わかりました…、っ』
ふらふらと歩く彼女を支えながらバスルームへと連れていった。いつ呼ばれても行けるよう、俺はバスルームの外で腰を下ろして待つことにした。30分ほど経って、出てきた彼女の髪はまだ濡れていて色っぽい。ただでさえ薬で頭回んねぇのに勘弁してくれや。
『おまたせ、です。
タオル中に置いてあるので使ってください。三ツ谷くんもお風呂入りますよね?』
「あぁ、さんきゅ。」
『私部屋にいますね。
2階の突き当りが私の部屋なので、お風呂出たらきてください。なんかあったら呼んでくださいね。』
「ん、わかった。」
持ってきた荷物の中から着替えをとって俺も汗を流すことにした。分かってはいたけど彼女の肩を抱いて後部座席に座っていたときからずっと勃ちっぱなしのソレが痛いほどにそそりたっている。
シャワーが当たるだけでも反応してしまう身体。どんだけ強い媚薬盛られたんだよクソ。おさまるまで待つつもりだったが、あまりにもおさまらないうえに、彼女を1人にするのが心配だった。時間が経てば何とかなるだろうとバスルームから出て彼女の部屋へと向かう。
コンコン 「入っていいか?」
『どーぞっ』
「悪ぃ待たせた。
…髪の毛もう乾かしたのか?」
彼女の髪ははもう乾いていた。
俺が乾かしてみたかったとか…言えないな。
『三ツ谷くんがお風呂いってるあいだに
ドライヤーで乾かしました。』
「俺短いからもう乾きそうだわ
…ぅし、今日はもう寝るか?」
『あ、の…三ツ谷くん』
「ん?」
『その…あの。』
「なんだよ?」
『く…っついて寝たい…です。』
彼女の口からでた可愛すぎるお願いに頭が追いつかない。おさまるかもしれないと希望を抱いていた下半身も完全復活した。