第8章 トライアングル (三ツ谷隆 柴八戒)
「おい、みなみから連絡きた
三ツ谷と2人きりになれたってさ」
「んじゃ俺たちも始めますか」
え…三ツ谷くんとあの人が2人きり…?
やだ…どうしよう…あの人綺麗だし、もし三ツ谷くんがあの人といい雰囲気になったらどうする…?初めから私なんかじゃ釣り合わなかったんだ…っ。
『…うっ、やだ…よ、三ツ谷くん…っ』
「あーららまた泣いてんの?」
『も…三ツ谷くんに会わせて…っぅぐ
帰り…、たいよ…うぅっ』
「いったん落ち着こーな?
ほら水でも飲みな?」
そういって手渡されたペットボトル。
クルクルと蓋を開けてくれて、飲みやすいようにストローまでさしてくれた。本当は優しい人たちなのかもしれない。命令されただけできっと優しい人なのかも。
『あ…っりがと、ございます…っ』
整わない呼吸を落ち着かせるようにストローに口をつけた。たくさん泣いて乾いた喉をスルスルと水が滑っていく。
「落ち着いた?」
『うっ、ひく…っ少し、だけ…』
「はいはいじゃあもしかしたら三ツ谷が助けに来てくれるかもしんねぇからな?それまでいい子に待ってような?」
肩に腕をまわされ、ポンポンと私の頭を撫でる。三ツ谷くんに触れられるのは嬉しいのにこの人は…少し怖い。私の目の前にしゃがんだ人が太ももに手を置いて話しかける。
「なぁ、ほんとに可愛いね?
処女だったりする?はは、そりゃねえか?」
『…っんぅ』
ふぇ…なにいまの。太ももに置かれた手に撫でられた瞬間、身体がジンジンと熱くなって下半身がきゅうきゅうなった。
「お、効いてきたか?そろそろいーかな
俺1番にいっていー?」
「はー?なんでだよ!!」
「いいからいいから」
「ッチ、早くしろよな」
なんの話しをしてるの…どうしてこの人はベルトを外して…え、脱いで…まって。やだ…こんなに男の人がいたら勝てっこない!
『や…やだ…っやめてくださ、いっ』
「おら、暴れんなよ 大人しくしろ
男相手にしかも媚薬効いた身体で勝てねぇだろ?」
『び…や、く?』
「そ、えっちしたくなる薬ね
たーくさん可愛がってやるからなあ?」
怖い…気持ち悪い。助けて三ツ谷くん…っ