第8章 トライアングル (三ツ谷隆 柴八戒)
「おい、誰の命令だ」
「…っ言えねえな」
「お前こんなボロボロで俺に勝てると思ってんのか?弍番隊舐めんなよ。」
「…っは、マイキーがいなきゃ勝てると思ってたけどよ。こりゃ無理みてぇだな。」
「タカちゃん!」
「ん?」
あっちは片付いたようで、俺のとこまで走ってきた八戒が何かを言いずらそうに目を泳がしている。
「犯人分かったかもしんねぇ」
「誰だ」
「タカちゃんと同じクラスの」
「俺と同じクラス?」
「名前…えっとたしか原田みなみ…だっけ
さっき奥で電話してた奴がアイツの名前を!」
「…あ、アイツ。てことは…っ」
「…が危ないかも。
あの女が気に食わなかったから…っ」
は今家に…いるよな?
そうだ電話…電話しよう
プルルルルルル プルルルルルル
「…出てくれ頼む。頼むよ…っ」
出ない…なんで出ないんだよ。
どうしよう巻き込んだ…俺のせいだ。
「タカちゃん落ち着いて!
とりあえずを探そう!」
「あ、あぁ。俺…の家見てくる。
見つけたら連絡してくれ、頼む…」
「うん、分かったよ。行ってくる!」
走っていく八戒の背を見送り
足元に転がる男の胸ぐらを掴む。
「おい、に指一本でも触れてみろ
チームごと潰すからな」
「…っ今頃食われちまっ…ぐはっ」
「殺すぞ」
電話にでなかったのは…
もしかしたら風呂に入ってたのかも。
それか寝てるのかもしれない。
…とりあえず家に。行かなきゃ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
…鍵閉まってやがる。
「!いるか!?
俺だ!帰ってきたぞ!…あぁっクソ!」
どこだ…どこに連れてかれた…。
八戒からも連絡がねぇ。
俺も探しに行かねえと…っ