第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)
「」
『んー?なあにタケちゃん』
「今日はお前なにするんだ?」
『あー、特に予定はないかなあ…
タケちゃんについてこーかな?』
「はー?殺んなきゃなんねえんだぞ?」
『ん?うん、え?今更なに?
私だって殺れるし色仕掛けが必要なら…』
今まで数え切れないほど殺してきた。
色仕掛けで数え切れないほどの男を嵌めた。
それが私の仕事だから。
それが私がここにいる意味だから。
女だからって舐められたくない。
女だから最大限その武器を使う。
「はあ…わーった。
でも俺から絶対離れんなよ」
『うんうん分かったよ!
タケちゃんと任務久々だから楽しみ!』
「…はしゃぐとこじゃねんだが…」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「おら、準備出来たら行くぞ
先車乗っとけ」
『はーい、待ってるねぇ
春くん!蘭くん竜くん!はじめくん!
モッチーと鶴ちゃんも!いってきまーす!』
「傷1つ無しで帰ってこいよ?」
「色仕掛けなんてして襲われんなよ?」
「早く帰ってこいよ待ってるから」
みんな優しい…大好きだな。
だから私は必ずこの場所に帰ろうと
毎回思うんだ。
『うん、必ず帰ってくるよ』
そう言って私はタケちゃんの回しておいてくれた車に乗り込んだ。
『いつも運転ありがとうね〜っ』
「あ、さん!
おはようございますっ
今日は任務に出られるんですね」
『うん、そーなの今日暇だからさ』
「あ、暇で…?」
『ねね、ずっと気になってたんだけどさ
私たちが任務してるときってどうしてるの?
どこかでずっと待機してるの?』
「そー…、ですね。
だいたいは近くで待機しております。
いつ呼ばれても行けるように。」
『わ〜、そうなんだあ。
いつも連れ回して送迎してくれて
長時間待機まで…ありがとうね
他のみんなにも伝えておいて?
…はいこれっ』
「…!?いやいや頂けません!」
『どうして?こんなに頑張ってるのに…』
「十分なお給料をいただいておりますので!」
『私からのボーナスだと思ってさ、ね?
お願い受け取ってよ、これくらいしかできないの
今日は待機長いと思うからこれでなんかご飯でも買ってさ、車で待っててよ。それに寒いし…温かい飲み物とか買いなよ』
「ですが…っ」
「わりー待たせた。
…何してんだお前ら」