第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)
「あってなんだよやっぱ竜胆お前か?」
「いや俺じゃねーけどさ…」
「は?じゃあ誰だよ」
「…」
「お前何黙ってんだよ三途」
「いや…?俺だなーと思って?」
「あ?テメェ舐めてんのか?
に跡つけやがってコラ」
「あ?なんだよテメェのもんじゃねえだろ?」
『ちょっと…朝からやめようよ…っ』
確かに今まで誰と体を重ねても
跡をつけらたことはなかった。
「テメェのつけた跡見ながらヤるこっちの気持ちかんがえろっつってんだよクソヤク中が!今まで全員他のやつに配慮してそこは気ぃ遣ってただろ?」
「はあ?たまたま付けてなかっただけだろ?
俺は別にが誰の跡付けてようが
可愛い姫に変わりねえから死ぬほど愛すけどな?
お前の愛が足りねえんじゃねーのクソ白髪」
「お前マジで殺すピンク頭クソが!!」
はあ…これ私が止めなきゃだよね…
蘭くんも竜くんも普通にご飯食べてるし…
他のメンバーも止める気ないし…
鶴ちゃんに目配せをするも逸らされてしまった…
モッチーなんて見てもない…っ
タケちゃんは…お前が止めろの目ですね…?
ふうー…よしっ!
『はーじめくん』
「な…んだよ今俺は三途と…っ」
『春くんの跡ついた私は嫌い…?』
精一杯目をうるうるさせて上目遣いで
はじめくんに抱きついてみる。
「嫌い?んなこといってねえだろ…?」
『じゃぁどうしてそんなに怒るの?
私優しいはじめくんが好き…だよ?』
「わ…るかったよ。言いすぎた。
朝から急にデケェ声出して悪かった。」
そう言って落ち着きを取り戻したはじめくんが
片腕を私の背中に回し、もう一方の手で頭を撫でた。
「お前に弱すぎだろ」
春くんの言う通り。
こうするとはじめくんは弱い。
「っせえな。」
『今日ははじめくんのとこ行こうかな…?
春くんの印つけた私も愛してくれる?』
今夜同じ部屋で過ごそうという意味だ。
「…っ。ん。あたりめえだろ。
今夜は仕事早く切り上げるから早く来いよ。」
「えーっ!蘭ちゃんのとこきてよおっ!」
『この前行ったばっかりでしょ?
順番だよぉ、待っててね?』
「はあい…蘭ちゃんいい子で待ってまーす」
なんだかんだ皆聞き分けが良くて可愛いなあ。