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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第8章 トライアングル (三ツ谷隆 柴八戒)


「おかえり。タカちゃんも」

『あ、柴くんただいま。』

クラスメイトの話を遮るように割って入ってきたのは八戒。俺とが二人でいるのが面白くないからだろうけどタイミングに感謝してしまう。

「八戒くん〜っ!また背伸びたあ??」

「…」

俺といつも一緒にいる八戒をコイツは認識しているみたいで、たまに話しかけているが八戒が答えたことはない。単に女が苦手だから。でも今日は意図的なシカトに見える。

「八戒くん??」

「…んな。」

あれ、返事した。

「え?」

「俺に話しかけんな。」

おいおいおい、それは言い方キツくねえか

『ちょっと柴くん?』

もびっくりしてるって。

「おい八戒そんな言い方…」

「タカちゃんちょっと来て」

グイッと腕を引かれて八戒に引きずられる。

「あっ、ちょっと三ツ谷ぁ!」

背中に声が聞こえるけどそんなことより八戒の様子がおかしい。女にあんな言い方するやつじゃねえのに。

「っおい八戒!」

「タカちゃん本気でのこと好き?」

「は?好きに決まってんだろ。」

「じゃあどうしてがあの女に睨まれてたことに気づかないの!?」

「え、睨まれてたのか?」

「タカちゃんが引いたのをジョーカーだって知った途端すごかったんだから。あの2年の女誰って…。そのあとタカちゃんたちが戻ってくんの待ってすごい形相でのこと睨んでた。」

あいつ苦手なんだよなってそればっか考えてて気が付かなかった。だけど八戒はを守るためにでてきたのか。

「そっか、来てくれてありがとな。」

「俺はのこと諦めないよ。
っていっても選ぶのはだから…
タカちゃんを選んだら…邪魔はしないよ。」

「おう。」

八戒がくるりと背を向けてクラス席に戻っていく。俺の勝負は今日の放課後。気合い入れっか。
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