第8章 トライアングル (三ツ谷隆 柴八戒)
「そ、そういえばっ
もうすぐで体育祭だな…っ」
話題変えないと俺の心臓が持たないっ
『だね〜勝ちたいな!
柴くんは借り物競争でるんだよね?』
「うん、あと中距離走ね
はリレー2種目だっけ」
『そうそう、今年はどっちもアンカーだから
プレッシャー凄いけど勝ちたいし頑張るよ』
「すげえな…応援してるよ」
『私も柴くんのこと応援するよっ
中距離辛いけど頑張ってね』
「う、うん。ありがと…っ」
なんかすっげえ変な感じする。
なんて言えばいんだろ説明できない。
心臓がきゅうきゅうフワフワ…んーなんだろ。
タカちゃんの話をされて凹んで、今度は自分の個人種目を応援してくれて嬉しくて…俺単純すぎねえか?惚れた方の負けってよく聞くけどこういうこと?の言葉とか表情ひとつに浮き沈みして…恋って忙しいな。
『もーすぐチャイムなるね
飲み物買って教室戻ろうか。
柴くんは飲むヨーグルト?』
「あ、うん。それにする。」
別に特別好きってわけじゃないけど、に初めて貰ったのも飲むヨーグルトだったし…それに覚えててくれてた事が嬉しいから。
ガコン、と落ちてきた飲み物を取ったの手から飲むヨーグルトを受け取ってストローをさす。
「ありがと。」
『んーん、こちらこそ〜
私飲むヨーグルトってこの前柴くんと飲んだのがすごい久しぶりだったんだけど美味しいね。なんかハマっちゃったかも!』
「なら…ならまた一緒に飲も」
少しでもとの接点が欲しい。
『もちろんだよ』
ストローに口をつけながら微笑む彼女が可愛い。
タカちゃんに勝てるかなんてわかんないけど
惚れた俺の負けなんだ。頑張るしかないだろ。