第7章 心酔愛(乾 青宗 / 九井一)
「それならどっちも選べばいい…」
『どういうこと…?』
「一生俺たちといてよ。
俺たちを選んで…3人でいよう?」
『だから3人でいたいって言ってる!』
「俺たちと付き合えばいいって言ってる」
『何言って…「俺は本気だ」』
まだ涙のたまっている青宗の瞳は真っ直ぐ私を見つめていて、本気だって嫌でも伝わってくる。だけど意味が理解できない。2人と付き合うってなに?それって今まで通りじゃいけないの?
『2人と同時に付き合うなんて無理だよ。
今まで通り3人でいようよ…だめなの?』
「そんなんじゃ…足りないって言ってんだよ。
俺はが欲しい…全部欲しい。
もう俺とココ以外に触らせたくない…っ」
『ちょっとほんとに何言ってるのか分か…っン!』
「分からせてやる」
噛み付くようなキスに思わず体が強ばる。
『まって青宗…せ、しゅうっ』
「嫌だ待たない…っ
可愛いよ…ほんと可愛い」
「それもやめ…って」
そんなに愛おしそうに私を見ないで
もうとっくに戻れない関係だと分かってる
だからこれ以上進んでこないで…
『が可愛いのが悪い
お願い…抱かせてくれ…』
「だめっ!お母さんたちいる…から、んンッ」
「じゃあ声我慢しないとな…できるか?」
『できないからダメって言ってる…んぅっはあ』
「っぁあ…その声すげぇくる…」
『や…っ、青宗だめだよ…当たってるばかっ』
私の脚を割って間に入った青宗のモノがグリグリと押し付けられて熱が伝わってくる。既に固くなったソレにだんだんと私の判断力が奪われていく。抵抗しなきゃいけないのに…っ。
「もう…挿れたい…ッ」
『やっ!…やだってば…っんあ!』
肩に噛み付いては舌を添わせる青宗。
ピリッとした痛みと快感が体を走る。
「こんな格好して…誘ってるとしか思えねェ」
『青宗だからいいかと思って…っねぇやめ…ン!』
「俺だから…?随分警戒心ねぇんだな。
何回襲われれば覚えるんだこのカラダは…なぁ?」
スルスルと脱がされていく衣服がベッドの下へ放られて、あっという間に一糸まとわぬ姿にされる。指を絡ませて何度も何度もキスを落とす。熱くて溶けそうなほどのキス。