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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第7章 心酔愛(乾 青宗 / 九井一)


「なんか腹減らない?」

『うん、お腹すいた』

「んじゃなんか食いに行こ」

『うん!』

再びワカくんの後ろに乗せてもらいお昼ご飯を食べにバイクで移動する。海沿いをしばらく走るとおしゃれなカフェが目に入った。

『ワカくん!ここ美味しそう!
今ランチやってるぽいよ!』

「ん、じゃここにすっか」



海の見えるテラス席

潮風が気持ちいい



『私このパスタにしようかな』

「じゃあ俺はこっちにする」

『あーそれも美味しそう…』

「半分やるからのも少しちょーだい」

『いいのっ!』

「俺もそれ気になってたしちょーどいい」

『ありがとワカくん!』

運ばれてきたパスタを2人で分けて一緒に食べて…青宗たちといるのとは違う安心感。

…さっきから視線を感じる。

誰かに見られている…?

せっかくのワカくんとのお出かけなのに。

「よし、そろそろ行くかー」

『あ、うん!』

「どーした?」

『いや、なんでもない!行こ!』

ワカくんはもうカタギなんだから巻き込んじゃいけない…。

「おい、お前黒龍のだろ」

『…っ』

お店を出たところで男に話しかけられる。
先週潰した族の残党か…?

「なに、知り合い?」

『いや…ちがう、かな。』

「黒龍の総長がデートとはなあ?」

逃げなきゃ…
いや、ワカくんだけでも逃がさなきゃ…

『あ、あのワカくん!
この人と話があるから…先にザリとって待ってて…』

「いや、知り合いじゃねえんだろ?」

「なぁお兄さん、この女 顔はこんなキレイだけど族の総長やってんだぞ知ってたか?」

「あ?この女?口の利き方改めろ」

「お兄さん綺麗な顔して口悪ぃな
男でもこんだけ綺麗なら…俺とイイコトするか?」

「気色悪ぃ…潰されてぇの?」

やばい…ワカくん怒ってる。

ああもう…。

『おい、私の連れに手ぇ出したら殺すぞ』

せっかくのお出かけ…こんなとこで喧嘩したくなかったんだけどな。まあでも黒龍の総長が喧嘩売られてシカトなんてダサいことも出来ない。ワカくんを巻き込みたくないし。

「おい?」

『ごめんワカくん、すぐ終わらせるから』

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