第6章 狂おしいほど愛してる②(梵天)
『うぅ…春くん…早く帰ってきてっ』
疼くカラダが熱をもっているのが分かる。
苦しい…早くラクになりたい。
春くん…春くんはやく…っ
『んん…んぅ…はるく…んっ』
近くに置いてあった春くんのジャケットを自身に引き寄せてぎゅっと抱きしめる。めいいっぱい春くんの匂いを吸い込んで気を紛らわすけど、さらにじわっと蜜が溢れるばかり。
『う…っ、はる…はるぅ…っ』
「…あ?」
『…っはるくん…?』
「な、にやってんだお前。
それ俺のジャケット…え?」
『はるく…ん、きて…こっちきてぇっ
触って…お願い…んはあ、はるくんっ』
「体あつ…なにお前、媚薬でも盛られたか?」
近づいてきた春くんの手に自分の頬を擦り寄せてコクン、と頷く。あの時飲んだお酒はグラス3杯分ほど。それにどれだけの媚薬が盛られてたかは分からないけど結構強いやつな気がする。どうして疑わずに飲んじゃったんだろ。
「…っ、誰に!?クソ客か!?」
怒りを含んだ春くんの声が降ってくる
『お客…さま…っでもマイキ…が直接怒ってくれ、たから大丈夫だよ?そん、なことより今は…っ春くん、に触れてほし…いっ』
「っ、わぁったよ…。風呂いくぞ。」
ふわりと横抱きにされた私はバスルームへと連れていかれ、スルスルと服を脱がされていく。擦れる服すら快感に変わって時折声が洩れてしまう。
『ん…っはぅ…っ』
「んは、すげぇ涙目かぁわい。こんなんになってんのに九井は手出さなかったんだな?」
『春くんと…やくそ、くしたもん…っ
まっすぐ帰ってくる…て…っンッ』
「そうだな?約束守れてえらいな〜
たっぷり可愛がってやるから覚悟しとけ」
お風呂へ入るなり座らされて頭からつま先までを優しく洗ってくれる春くん。俺も洗ったら入るから待っとけ、と私を先にと湯船へと浸からせてくれた。私の好きなバスソルト。ハニーミルクの匂いがして大好き。落ち着く。
しばらくして洗い終わった春くんが湯船へと体を沈めた。私を抱きしめる様に後ろに座った春くん。私がもたれ掛かると同時にどちらからともなく唇を重ねた。
『んぅ…あっはあ…っ』
「ん…っ」
『はる…はるくん…っ』
「…もっと舌絡めて…」
『ん…う、ん…っ』
一生懸命舌を絡めれば同じように返してくれる春くん。キスだけで達してしまうような感覚に陥る。