第6章 狂おしいほど愛してる②(梵天)
「三途、時間大丈夫か?」
「んあ?あぁ、そろそろ行く。」
17:00か。
今からバスソルト買いに行って…
あいつもう帰って…いやまだか。
あー…
あいつが好きそうなチョコの店さっきあったな。
それも買ってくか。
「すまん望月、あと頼むわ」
「はいよ」
部下に電話を1本いれて直ぐに車を回してもらった
「お疲れ様です。
お待たせ致しました」
「悪ぃんだけど俺がいつも寄る店と、その先にあるチョコの専門店寄ってくれ」
「承知致しました。」
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あいつの好きなバスソルトと手土産にチョコを持って部屋に向かう。頼んでおいたから風呂はたまってるはず。あとはアイツが帰ってくんの待つだけだな。
自分の部屋に入るとベッドルームのドアが少し空いていた。あれ、俺いつも閉めるんだけどな。
『うぅ…春くん…早く帰ってきてっ』
誰かいる?俺の名前…か?
『んん…んぅ…はるく…んっ』
ドアの隙間から覗くと俺のベッドで俺の持っている服に良く似た服を抱きしめてうずくまる。正直このまま見ていたかったけれど刺激的な光景に我慢ができず部屋へと入った。
『う…っ、はる…はるぅ…っ』
「…あ?」
『…っはるくん…?』
「な、にやってんだお前。
それ俺のジャケット…え?」
やっぱ俺のジャケットだ。
『はるく…ん、きて…こっちきてぇっ
触って…お願い…んはあ、はるくんっ』
「体あつ…なにお前、媚薬でも盛られたか?」
あまりに火照りすぎている小さなカラダ。
涙目に蕩けきった表情、呼吸も不規則で…まるで媚薬を盛られたみてえな症状。…だれに?
「…っ、誰に!?クソ客か!?」
焦りと怒りで思ったより大きな声が出た。
『お客…さま…っでもマイキ…が直接怒ってくれ、たから大丈夫だよ?そん、なことより今は…っ春くん、に触れてほし…いっ』
クソ客…ぜってぇ潰す…。
でも今は…こいつが優先だ。
「っ、わぁったよ…。風呂いくぞ。」
をふわりと抱き上げてバスルームへと向かった。纏っている衣服や俺の腕が擦れる度に甘い声を洩らすからこっちだって変に体が反応してしまう。ああ早く抱きてえ…。