第6章 狂おしいほど愛してる②(梵天)
だいたい皆起きたかな。
もう少ししたら皆リビング行くでしょう。
マイキーも珍しく自分から起きてきたし。
どうせお子様ランチに釣られてるだけだけど。
あとは…
コンコン 『入るよ?』
『竜くんおはよう、ご飯できてるよ』
「ん…ちゃん…おはよ。」
『おはよう。もうみんな起きてるよ〜
蘭くんもリビングいるよー』
「ん…え…兄ちゃん早くね…?」
『疲れてリビングで寝ちゃってたみたい。
今はもう起きてるよ』
「んー…ちゃんこっちきて…。」
まだ眠たそうな表情の竜くんがこちらに腕を伸ばして私を呼ぶ。毎朝のことで慣れてしまったけど、ここで断ると絶対に起きないんだよなあ。
『りーんくん、起きよう?』
そばに寄ってふわりと頭を撫でると
私の腰に腕を回して引き寄せベッドに倒れ込む。
「あー…好き。」
『りんどーくん』
「ん…ちゃん大好き。」
『もう…竜くんのご飯なしだよ?』
はむはむと唇を私の首筋によせて甘えてくる竜くん。
「ちゃんのこと食べるからいい。」
『私早く起きて作ったんだけどな〜?
竜くんそんなこと言うんだ?悲しいなーあ。』
「…っ朝ごはん食べる。
ちゃんの作ったご飯好き。」
『ははっ、よしよしいい子だね
じゃあご飯食べに行こっか』
こうやって言うと竜くんは弱い。
わがままな弟気質だけれど本当にいい子。
「ん、でもその前にちゅーしたい。」
『………、1回ね』
「ちゃんからして?」
『な…んでよっ』
「お願い…して?」
うるっとした目で見つめられると弱いのは私。
『分かったよ…はい、こっち向いて』
まだ完全には開いていない竜くんの瞳を覗き込んで頬に手を添える。触れるだけのキスを落とせば逃がすまいと私の後頭部に手がまわされた。
『ん…っりん、くんっ』
「ん…好き…っちゃん…好きっ」
『も…おしま…いっ』
「はあ…っん…っ
朝からちゃんとちゅーとか俺幸せもんだな。」
ふはっと笑った竜くんが起き上がって
私の手を引き、やっと2人でリビングへ向かった。