第6章 狂おしいほど愛してる②(梵天)
俺が風呂からあがると
もうほとんど完成したらしい朝ごはん。
ワンプレートに色んなもの乗せるんだって。
タコさんウィンナー、ちっこいオムライス、ちっこいハンバーグに少量のスパゲティ。なんか子供のご飯みてえだな。
「ーこれなに?」
『あ、蘭くんお風呂あがったのね
これね、お子様ランチだよ』
「お子様…ランチ。なんで?」
『マイキーが食べたいんだって。』
「ボスが?ふーん、そっか」
なんでボスがお子様ランチ…?しかも朝から。
よくわかんねえけど美味そうだしいっか。
『じゃあ、私みんなのこと起こしてくるから
蘭くんこれでも飲んで待っててね』
そう言って手渡されたのは
マグカップに入ったホットミルク。
これたまにが飲んでるやつだ。
「これ…が好きなやつ?」
『うん、疲れたとき私が飲むやつ。
じゃあいってくるね〜』
「ありがと。」
マグカップを手にソファへ背もたれて1口飲む。
「…あったけぇ。」
はちみつ入ってんのかな。あまい。
普段好んで甘いもんなんて飲まないけどたまにはいいな。こうやって疲れてる時とか糖分欲しいとき…そんときはまたに頼もう。
あいつだって疲れてるだろうし女なのに弱音とか吐かないし、辛い顔とか見せないんだよな。そのうえ俺たちのケアまでしてくれて。まじ頭上がんねえわ。
こりゃ竜胆が惚れるのも分かる。
直接聞いたわけじゃねえけど多分そーだろ。
もう何年前かも分かんねえけど血のハロウィン決戦見に行ったときだっけ。あいつずっとのこと目で追ってたんだよなあ。そのあとも抗争で見つけるたびに…知ってて先にのこと喰ったけど。
何回も同じ女抱くとからしくもねえ。
けどアイツはなんか特別で…。
何度抱いても飽きるどころか欲しくなる。
最近じゃ女遊びとかパッタリしなくなったな。
あー調子狂う。
だけど心地いい。
感覚でわかる。
きっとは俺のものにはならない。
誰のもんにもならないでほしいなんて
ほんとらしくないことばっか考えてる。
惚れてんのか俺は。
まあ惚れてるんだろうな。
はー…早く皆起きてこねえかな。
一人でいると余計なこと考えちゃうじゃん。