第5章 王様ゲーム (東京卍會)
『まってお願い隆くん…っんぁ…っ』
「好きだよ…ずっと好き。
俺お前しか見てないよ」
八戒くんにベッドの下へ降りるように言い、私はそっとベッドに縫い付けられる。八戒くんへの言葉遣いも私に触れる手も優しいのに、視線が、表情が、息遣いが、まるで獲物を捕える雄のようで背筋がゾクッとする。
『ん…んっはぁ…隆くん…っ
ど、したの…っ?』
「…分かんねぇ?」
『え…?』
「俺妬いてんだけど分かんねぇ?」
『妬いて…る…?』
私が八戒くんとシたから…?
それとも何もつけずに中に出させたから?
「好きな女が他の男とヤってんのに
妬かない男なんていねえだろ
せめてゴムは……っ」
悲しそうに歪む隆くんの顔をみて
『ごめ…ん』
気づいたら謝っていた。
なんで謝ってんのかなんて分からない。
私は隆くんの彼女じゃないのに。
だけどあまりに悲しそうだから。
私のことをそんなに想ってくれてるなんて
今の今まで知らなかったから。
「着けないままを許すのは…
俺だけだと…思ってたんだけどな」
『隆くん以外は八戒くんがはじめ…んあっ』
約束した訳じゃないんだから
言い訳なんてしなくていいのに
言い訳を紡ぐ私の唇は再び隆くんに塞がれた。
「俺で乱れて…俺を感じて…好きって、言って。」
『は…ぁっ、隆くん…やぁ…っ』
下着しか着けていなかった私はあっという間に全てを剥ぎ取られて一糸纏わぬ姿になった。身体中にキスを落としては小さく吸い上げられて紅い花が咲いていく。
「は白いから跡が付きやすいな。
すげえ綺麗すげえ好き…っ抱かせて。」
ゆっくりと自らの服を脱いでいく隆くんから目を逸らせない。程よく鍛えられた腹筋や白い肌が綺麗。驚く程に大きく膨れ上がっているソコも私を想う気持ちの大きさだと思うと愛おしく感じる。