第5章 王様ゲーム (東京卍會)
「ちゃ…ん、俺いい子で待ってるのに…っ」
『んは…ん、ちふ…ゆくんっ
待ってね…たく、さんいい子してあげるから…ンッ』
そうだ、千冬くんを待たせてたんだった…。
でも今は何を言っても隆くんは止まらなそう。
「今から俺に抱かれんのに千冬とヤること考えてんの?随分余裕なんだな。俺は毎日お前のことだけでいっぱいなのに。」
『…っ隆くん…?』
「三ツ谷の愛は重すぎんだよマジで嫌われろ」
「…うるっせぇ一虎。
に嫌われたら…」
『嫌いになるわけないでしょ!』
上半身を起き上がらせて泣きそうな顔の隆くんを抱きしめる。いつも隆くんがしてくれるように優しく優しく頭を撫でる。私はこうされるとすごく落ち着くから。
「うーわ、酔っ払い三ツ谷クソだりぃじゃん
もいちいち構わなくていいだろー?」
『カズくん!お酒飲んだ隆くん虐めないの!』
「わーったよ、いい子にするから俺も撫でて?」
『カズくんもこっちおいで』
四つん這いをしてベッドの横まで来たカズくんが撫でてくれ、と顔をベッドに乗せて上目遣いで見つめてくる。綺麗な顔だな…なんて考えながら優しく撫でればふにゃりと笑って満足気な表情を見せる。
「に撫でられんのまじ好きだわー。
落ち着く。大好きもっと撫でて。」
『よしよしカズくん。』
「…?」
『ん?』
私の肩に顔を埋めていた隆くんが顔を上げた
「俺のこと撫でてた手がどっかいったから…」
確かに隆くんを撫でていた手を止めてカズくんを撫でていたけれど。そんな寂しそうな顔されるとすごく申し訳なくなる。
「三ツ谷まじだるいじゃん」
「うるせぇ。」
『よしよし隆くん。お酒飲むと甘えん坊さんだね。』
「ん、にだけ。」
そう言って優しいキスをくれた隆くんが再びゆっくりと私をベッドへ縫い付けた。段々と深くなっていくキスに体の力が抜けていくのが分かる。
『ん…っはぁ…んんっ!』
内腿に沿わされた隆くんの指先にピクっと小さく反応してしまう。それを見逃さなかった隆くんが嬉しそうな表情をして敏感なところへと触れてくる。