第5章 王様ゲーム (東京卍會)
『みんなで集まるの久しぶりだし
きっとカズくん喜ぶよ!』
「いやいや、キレるに1票」
「「「「「俺も〜」」」」」
『ぜーったい喜ぶ!!』
「分かった、じゃあ賭けようぜ
負けたら俺ら全員の相手シてね♡」
『…な!カラダ壊れちゃうっ』
万次郎くんはいつも無茶を言う…!
「三ツ谷と千冬が我慢できねえってさ〜?」
『ふぇ?』
そういえばさっきから背中に硬いものが…
「わりぃ…に触れると反応しちまう。」
『ん…だい、じょぶ。』
「俺は…俺は我慢できますよちゃん!」
体育座りみたいにして座っている千冬くんが足を抱える腕にぎゅっと力を入れたのが分かった。
「なに隠してんだ千冬ぅ。
毎晩でヌいてるくせによ」
『…ヌい、え?』
「ちょ…っと場地さん!?
ちゃんに嫌われるんでやめてください!俺の体はちゃんにしか反応しないんです!仕方ないじゃないですか!」
『ち…ふゆくん?』
「…っ!引きました…よね?」
『あ…いや、そんなことないよ?』
うっすら瞳に涙を浮かべて不安そうな千冬くんをなんだか可愛いとおもってしまった。
ガチャ…ッ
部屋の扉が開く音に視線を向ける。
「…うわ。玄関に靴多いから嫌な予感してたけど。
なんでお前ら居んだよ!!っざけんな!
…てか。え?服は??」
『カズくん!お洋服は…えと。』
電話を切ってからまだ10分たらず。
息を切らしたカズくんが到着した。
「マイキーにやられたか!?」
「おいおいそりゃひでーな笑」
「てかお前らいんなら帰ろうかな…」
真っ先に疑われるマイキーくんが可哀想だけど
日頃の行いってやつだよね。
『カズくん帰っちゃうの?やだ…。』
また次みんなが揃うのはいつか分からないのに。
帰るなんて悲しいこと言わないで?
「…っずりぃよー。
お前にそれ言われたら帰るなんて言えねえ」
「でたでたに激甘一虎!」
「お前には言われたくねえなマイキー」
「いやいや、ちゃんに甘いのは東卍全員に言えるッスよ。あのムーチョくんですら激甘だったんで。」
『あはは、みんな優しいからなあ〜
武藤くんいっつもお菓子くれた!
あと雨だと車だしてくれたりしたなぁ。優しいよね』