第5章 王様ゲーム (東京卍會)
「引いて引いて〜」
『んー、これっ!』
[6番] また王様じゃないー、、。
「おーさまだーれだっ」
「あ、俺だ」
王様を引いたのは隆くん。いいなあ〜
「んじゃ三ツ谷どーぞっ」
「んーさっき変なのやられたからな〜…
じゃあ、1番が6番にキスで」
…6?…6って言った?
隆くん嘘でしょ…1番だれよ…。
「おー三ツ谷攻めるねぇ
はい、1番だれー!」
ノリノリの万次郎くんの問いに手を挙げたのは
「1番俺っス…三ツ谷くんマジすか?
うわぁ、も〜…6番誰っすかぁ…?」
千冬くんだ
『わ…わたし…デス。』
「「「え?」」」
『え?』
6:1の割合で女の私を引き当てると思ってなかっのか場が固まる。
「いや、じゃあ変えよう…っ」
即座に命令を取り消そうとしてくれる隆くん。
「え!ちゃんとならやります!」
『な、なんでっ!』
「取り消しはダメだろ三ツ谷ぁ」
茶々を入れる万次郎くんと
やってしまった、という顔の隆くん。
「おい千冬ぅ、かるーくな?舌入れんなよ?」
「場地さん俺らが来るまでちゃんのこと独り占めしてたんですから、こういう時くらいガッつかせてくださいよ〜」
「はいはい、ほら千冬!
にちゅーしなって♡」
賢ちゃんが買ってきてくれたお気に入りのお菓子を片手にニコニコと子供みたいな笑顔で千冬を急かす万次郎くん。
「ちゃん…いいすか?」
片手を床につき、もう一方の手を私の頬に添え、親指で耳の中を弄られる。私がこれ弱いの知っててやってるな千冬くん。
『…っ』
「ほんとかわい…」
ちゅ…っ
はむはむと唇を食べられるようなキス
「はい千冬はなれてーーーっ」
八戒くんに引き剥がされた千冬くんがまだ足りない、って顔して渋々もう一度私の隣に座り直した。
それから私にピト、っとくっついて
「ちゃんとキスすんの久々で興奮してます」
なんて、私にしか聞こえない声で言う千冬くん。
だけどなにか言い返すのも恥ずかしくって
千冬くんの太ももを軽くペシっと叩いた。
「はい、次行こ!引いて〜!」
再び万次郎くんの声でゲームが再開された。