第5章 王様ゲーム (東京卍會)
八戒くんはよく見ると…いやよく見なくても、すごく綺麗な顔立ちをしている。濃くて長い睫毛は女の私でも羨むほど。元々タレ目なのに笑うと更にタレて本当に可愛い。
『かわいい…』
「え?」
あれ…口に出てた?
『あ、いや…八戒くん可愛いなって思って…!』
「え、俺??なんで!?」
『だって睫毛すごい長くて濃いし、顔小さいし
笑うと目がなくなるとことか最高に可愛い…っ』
八戒くんの頬に手を添えて答える。
肌もすごい綺麗…羨まし…!
「ちゃんの方が可愛いし綺麗!
俺モデル仲間にちゃんの写真とか見せてすげぇ自慢してるんだぜ!俺の幼馴染めちゃくちゃ可愛いだろって!周りにいるモデルの女の子よりちゃんの方がずっと可愛いよ?」
ぐっと顔を近づけてきた八戒くんが私の顔を覗き込む
『そんなこと…ないでしょっ』
モデルさんより可愛いなんてそんな事ないでしょう
海外のモデルさんだっているだろうに…
「あーるーのっ!
ねえタカちゃん??」
「ん、あぁ。そうだな。
はどんな女より綺麗だよ」
『な…っ!隆くんまで…』
「おい八戒、三ツ谷に聞いたってが1番だって言うに決まってんじゃん!まあ俺もそー思うけどな!」
『ちょっと万次郎くんも何言ってるのっ』
「俺も!俺もちゃんが世界一っス!
ほんと可愛い…めちゃくちゃ好きです。」
ぎゅうっと抱きついてきた千冬くんがどさくさに紛れて告白をしてくる。それを流せる技術を持ち合わせていないし、こんなに可愛い顔で見つめられたらドキドキしてしまう。
「おい千冬ぅ、お前何回告白すりゃ気ぃ済むんだ?
だいたい近すぎんだよ」
「おいおい八戒も随分ちけぇじゃん?
三ツ谷の顔見てみろよ、ははっ」
コンビニから帰ってきた圭介くんと賢ちゃんが買ってきたものを机に並べてくれる。お酒が沢山とアイスとおつまみ。どれも私の好きな物ばかりだ。
『私の好きな物だらけだぁ…っ』
「はこのイチゴの酒好きだろ?」
『うん、ありがと圭介くん!』
「このアイスもいつも食ってるし
あとこのつまみ。最近ハマってるんだろ?」
『さすが賢ちゃん…よく見てらっしゃる…!』
この2人が買い出しで大正解だなあ