ヴォード家に嫁ぎました!【ブラッククローバー / R18】
第4章 秘密の共有※
フィンラルさんとランギルスさんは部屋が隣同士だ。フィンラルさんにわたしの痴態を晒したくない。でもわたしの体が、心が、ランギルスさんを求めている。もっと、もっと、と────……
いつも親の決めたレールの上を歩いてきた。自分で自分のことがわからなくなっていた。フィンラルさんを好きだと言っておきながら、ランギルスさんとまたこんなことをしてしまっている。優柔不断な自分に嫌気がさした。
声を抑えたくても勝手に出てしまう。ランギルスさんのモノが何度も奥の子宮の入り口に当たり、また限界の波がすぐそこまで来ていた。
「はぁ……、静かにできないなら……こうするしかないですね」
ランギルスさんに唇を塞がれる。
「んぅっ……!んんっ……!!」
わたしは腰をビクビクと痙攣させて果ててしまった。膣内に生温かい液体が注がれるのを感じた。
「っはぁ……はぁっ……ランギルスさん……中は……困ります……」
「ミライさんが悪いんですよ……僕を好きにならないから……それに煽ったのはミライさんだ」
ランギルスさんが腰を引くと、床にボタッと中に出された精液が垂れ落ちた。肩で息をしながら、乱れた衣服を整えた。部屋を出ようとすると、腕を掴まれる。
「今夜は僕の部屋にいてくれませんか……?」
「……え?」
ランギルスさんは顔を赤らめて恥ずかしそうに俯いている。素直なランギルスさんがなんだかかわいくて、愛おしく感じた。
ランギルスさんはひねくれているわけじゃなくて、素直になれないだけなのかもしれない。本当はフィンラルさんのように優しくなりたいのに、なれない理由があるのかもしれない。ランギルスさんのことをもっと知りたい、と思った。
一度シャワーを浴びにいき自分の部屋でパジャマに着替えた。周りに見られないように警戒しながら、ランギルスさんの部屋に入った。
「来てくれたんですね」
「は、はい……」
ランギルスさんに背を向けてベットに入ると、後ろからぎゅっと抱きしめられる。ランギルスさんはわたしの首に顔を埋めた。胸がきゅんと締めつけられる。
「ミライさん、おやすみなさい……」
「おやすみなさい……」
温かい体温と一定のリズムを刻む心音が眠りを誘う。すぅ、すぅ、と規則正しい寝息を耳元で感じながら眠りについた。