第3章 王子様たちがどうかしている
お茶会での告白に始まり、魔法見学での猛アピール。初めての魔法に感激する間も無く、両隣から「かわいい」だの「そんなところも好き」だの言われたら・・・もうお分かりだろう。
単細胞な私はいとも簡単に二人の王子様を好きになってしまったのだ。
「・・・だって仕方ないじゃん・・・!!!」
イケメンで、性格にも問題はなさそうだし、何よりなんか知らないけど私のことすごく好きみたいだし。異世界の女性たちよ、性格悪くてありがとう・・・!
「いかがなさいました?」
「え?あ、えーと・・・」
時は夜。お風呂上がりに、先程のセリフを盛大に吐いたものだから、リルは当然そう尋ねた。この私の気持ちって言った方がいいのだろう。とりあえずリルに相談してみよう。大人ではないけれど、私よりもずっとこちらの世界には精通しているし、優しいし良い子だし・・・
「なんか王子様たちのこと、好きになっちゃったかもなー、みたいな、それで・・・」
「本当ですか!!」
それでどうすれば良いかと尋ねるよりも先に、リルはパァっと顔を輝かせて勢いよく部屋を出ていった。
まさか王子たちに伝えにいったんじゃ・・・・
「「!!」」
数分もしないうちに二人の王子が勢いよく部屋に入ってきた。ああ、リル、言ってしまったんだね・・・・。両片思いを楽しむみたいなフェーズはこの緊迫した異世界では通用しないのね・・・・。
「ああ、嬉しい。こんなに幸せなことってあるのだろうか・・・」
「、ありがとう。本当によかった・・・」
そう言ってルカは私を突然抱き上げた。
「え?・・・どこ行こうとしてるの?」
「の寝室だが?」
「僕らの部屋の方がいいならそっちにしようか?」
「・・・え?」
私は人より性欲が強いとは思っていたけれど、この世界の人たちほどではないと自信を持って言えるだろう。
両思い、即ちベッドイン!?
しかも脈絡もほとんどなく突然に・・・
「い、今からするの?」
「うん。」
「ちょっと待って!!マクスも!?」
ルカに寝室のベッドまで連れてこられたが、マクスもついてきている。まさかとは思うが、私の異世界初エッチは3Pということでしょうか。
「は僕に気持ちよくさせて欲しくない?」
マクスのうるうる可愛い攻撃だ。
・・・私は断ることができなかった。