第3章 王子様たちがどうかしている
結局その後ルカとも繋がり、2連戦目に突入した。そして私は裸のまま王子様に挟まれて、泥のように眠ったのだった。
「殿!」
朝になって私を叩き起こしたのはなんと王様だった。
待って、布団で隠れているとはいえ今服着てないし、両隣に同じく今目覚めたあなたの息子さんたちがいるのですよ。もうなんか色々アウトでは。
「ああ!お前たちもよかったなぁ!!そんなことより、世界樹が!!」
そんなこと、なんだ・・・・。さすが異世界は違うな・・・・。
とにかく何だか王様が慌てているので、私とマクス、ルカは王族の庭へ世界樹を見に行った。
「、体は大丈夫かい?」
「背負ってやろうか?」
「だ、大丈夫。」
そんなやりとりをして4人で世界樹へ近づいた。
「なんか元気になってる・・・!!」
前に見た時は、今にも枯れて朽ち果てそうだったのに、今は葉はないがこれから育っていきそうな元気な若木に見える。
「そうでしょう!ああ、殿に来ていただいて本当によかった・・・・!」
王様は感激して私の手を取った。ちゃんと力に慣れているのなら良いのでけれど、これって私が昨夜相当気持ちよかったからだと認識して良いのだろうか・・・。だとしたらものすごく恥ずかしいのでは。世界樹が元気になるイコール聖女様ヤリまくり、ってことだよね・・・・。なんて羞恥プレイ・・・・。
「ここって王族しか入れないんですよね?」
「そうですとも。殿と王族のみです。」
「絶対にこれからも人を入れないようにしてくださいね・・・!!!」
王様は不思議そうにしていたけど頷いてくれた。これで私の心はいくらか穏やかでいられるだろう。
「何はともあれ、殿を愚息が喜ばせることができたようでよかった。ご遠慮なくもっとたくさん恋をしてくだされ。」
「・・・・・・もっと?」
「そうだね。父上がそう言うのも仕方ないよ。僕たちは昼間は公務があることが多いから、その間を喜ばせるものがいないだろう?」
王様のトンデモ発言にさらにマクスがトンデモ発言を被せてきた。
それはつまり、昼間は新しい恋人とヤって、夜は王子様たちとヤって、一日中気持ち良くなっていろと・・・・?
えー、セックスは好きですけど、一日中となると気が進まないのは私だけではないよね?