C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第13章 海底神殿の伝説
フィンラルに気づかれてしまい、気まずい空気が流れているところにちょうどよくヤミ団長が来た。
「さ〜てと、めんどくせぇが魔法帝に報告に行ってくる。おい、チャミ子ついてこい。フィンラル、空間頼む。」
「俺も行きたいっス!はいは〜いっ!!」
アスタは怪我をしているのに、相変わらずだ。
「お前マジで元気くんだなぁ?」
「ちょっとあんた!ちゃんと休んで、しっかり治しなさいって!別にあんたのこと心配してるわけじゃないんだからね!勘違いしないでよね!」
ノエルが素直にアスタの心配をしているかと思いきや、怪我をしているアスタを吹っ飛ばした。
「その怪我だ。じっとしてろと言いてぇところだが、魔法帝に任務を与えられたときお前もいたんだったな。しゃーねぇな、来い。」
「はぁぁい!」
アスタは目をキラキラと輝かせて喜んでいる。
「あとミライ。今回の任務でお前の話してた出来事の真相もわかった。魔法帝にそれも合わせて報告するからお前も来い。」
「……え?本当……ですか?わかりました……」
────王都
フィンラルの空間魔法でヤミ団長とアスタとチャーミーとわたしで王都に来た。
「はい、お疲れ。フィンラルくん。俺たちが戻るまで遊んでていいよ。」
「え?魔法帝に会わせてくださいよ〜!これじゃマジでアッシーくんじゃないですか〜!あ、でも……それじゃあ!」
あとで合流する約束をして、フィンラルは思い出したようにどこかへ走り去っていった。
フィンラルと別れたあと、わたしはヤミ団長とアスタとチャーミーといっしょに魔法帝のいる魔法騎士団本部へと歩く。
「金色はどうだったんだ?」
ヤミ団長がわたしに聞いてきた。
「きれいなところでした……でもわたしは黒の暴牛のアジトが一番安心します。現実に帰らなくてもいいかなって思えるくらい、わたしの居場所になりました……」
「……そうか。お前はこの先、現実に帰れるかもしれねぇ。だが、それにはあいつの力が必要だ。お前の姿を見る限り、あいつと何かあったようだなぁ?お前のその首、痛々しいぞ……んな男、俺は嫌だけどなぁ?ハッハッハ!」
ヤミ団長には話してないのにお見通しのようだ。そして、現実に帰る方法が見つかったってどういうこと……?あいつの力って……?