C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第11章 金色の夜明け団※
ランギルスは手首を押さえつける力を弱めることなく、空いている片方の手でわたしの顎を掴み、そのまま唇を塞いできた。
「やっ……め、んぅっ……んっ……」
すぐに舌が入ってきて、口内を掻き回される。ランギルスの怒りを表しているかのような激しいキスに息がうまくできない。
抵抗したら、余計にランギルスを傷つけてしまう気がした。でも、ここは金色の夜明け団の敷地内の中庭だ。もし万が一、誰かに見られてしまったら……?
思考は回るのに、ランギルスに手首を押さえつけられているので身動きが取れない。ランギルスの舌の動きにただ答えるので精一杯だった。解放された頃にはわたしはすっかり息を切らしていた。
「っはぁ……はぁっ……、も……くるしっ……」
「っ……、クソっ……」
ランギルスはわたしのワンピースの裾から手を入れ、太腿を撫で回す。強い力で押さえつけられたままの手首がジンジンと痛んできた。
「ランギルス……手を離して……?痛いよ……それに誰かに見られたらっ……」
「うるさいね……僕のことが好きなら、僕の言うことを聞けるでしょう?」
暗くてランギルスの表情は見えない。この前の優しいランギルスではないことは確かだ。初めて会ったときと同じ、憎悪の感情が伝わってくる。
ランギルスを怒らせて傷つけたのは自分のせいだ。胸が苦しくて涙を堪えるのが限界だった。
「うぅっ……グスッ……ごめ……んね……?」
「はぁ……、うっとうしい」
ランギルスはそう言い捨てると、太腿を撫でていた手で下着をずらしわたしのナカに指を入れてきた。
「やあぁっ……!!」
こんな状況なのに、ランギルスのことが好きなわたしの体は正直に反応していた。
「僕が怒っているっていうのに君はこんなに濡らして……簡単に奥まで指が入ったね……君は誰としてもこうなのかい?」
「ちっ違うの……!ランギルスだから……こうなっちゃうの……」
「へぇ……」
ランギルスは冷たい声でそう言うと、指を2本に増やして奥を刺激してきた。ゾクゾクと快感が押し寄せる。
「あぁっ……!もう……イッちゃ……やあぁぁっ……!!」
わたしは腰をビクビクと痙攣させて、呆気なく果てた。
「ハッ……君はここがどこなのかわかっててイッたのかい?泣いてるクセに体は正直だね……」