C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第11章 金色の夜明け団※
「ミライさん、お待ちしておりましたわ!わたくしがお部屋をご案内しますわね!」
部屋の近くまで行くと、ミモザさんに出迎えられた。
「ミライさんのお部屋はここですわ!どうぞお入りください!」
そう言われ、部屋に入る。まるでホテルのような豪華な一室だ。
「ミモザさん?あの……豪華すぎません?」
「そうですか?わたくしたちはこれがふつうですの。ゆっくりしていってくださいね!もし、ケガをしてしまったらわたくしの回復魔法で治してあげますわ!」
「はぁ……ありがとうございます……」
「わたくしミライさんのお隣ですから、困ったことがあったらいつでも来てくださいね!」
ミモザさんはそう言うと、部屋を出ていった。
部屋が豪華すぎて落ち着かない。黒の暴牛のアジトに帰りたい……
クラウスさんがランギルスは任務でしばらくいないと言っていたし、会うことはなさそうだ。
こういう状況になってしまった以上、ランギルスには黒の暴牛にいることを隠しきれない。会ったときには正直に話すつもりでいる。
フィンラルと同じ団にいるということがランギルスを傷つけてしまう気がして、このまま会わなければ都合がいいと思ってしまった。
ヴァンジャンス団長に頼まれた草むしりをするため、中庭に向かった。
中庭で無心になって草むしりをしていると、クラウスさんとミモザさんとユノさんが来た。
「昼食の時間だ。いっしょに食堂に行くぞ。」
クラウスさんがそう言ってくれたので手を止め、3人に連れられて食堂へ行く。他の団員がジロジロと見てくる。わたしのことをよく思っていないようだ。
「気にするな。」
「わたくしたちがいますから、大丈夫です!」
「気にしない方がいいですよ。」
3人がそう言っていっしょに食事を囲んでくれたので、気が楽になった。
午後になると3人は任務に出かけ、わたしは草むしりの続きをしていた。
あっという間に夜になり、夕食も3人といっしょに食べてミモザさんとお風呂に入った。
「ミライさん、おやすみなさい。」
「ミモザさん、今日はいろいろと気を遣っていただいてありがとうございました!おやすみなさい。」
そう言って、自分の部屋に入った。
……眠れない。