C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第10章 団長会議にて
ドンッ!!ドカーンッ!!
外から何かが崩れるような物凄い音と大きな揺れに目が覚める。
あれ……?いつの間にか寝ていたようだ。
窓の外を見ると、建物の一部が崩れ落ちそこには団長たちが勢揃いしていたのだ。そして、なぜかゲルドルさんが拘束されている。
しばらく見ていると、魔法帝が来て団長たちと拘束されたゲルドルさんは中に入っていった。
何なの……?今の……
しばらくすると、ヤミ団長とアスタが部屋に迎えにきた。
「おう、ミライ。待たせたな。行くぞ。」
「ヤミ団長、アスタ……!なんか外で物凄い音がしましたけど……大丈夫ですか?」
「お前が心配するようなことじゃねぇよ。団長の中に裏切り者がいただけだ。」
「え〜!!まさか白夜の魔眼に加担してたとか……」
「あぁ、そうだ。小僧のおかげで情報が引き出せたんだ。」
ヤミ団長はそう言って、アスタの頭をポンッと撫でた。
「アスタは大活躍だね!」
「いやぁ〜それほどでも〜」
アスタは頭を掻きながら、嬉しそうにしている。ヤミ団長がわたしを見る。
「あ、そうだ。魔法帝直々に俺たち黒の暴牛に極秘任務を任された。危ねぇし訳あってミライのことは連れていけねぇんだ。団員みんなで行くから、アジトを数日空けることになる。その間お前のことは金色で預かってもらうことになったからよろしく。」
「……え?ちょっと待ってください!!わたし1人でアジトでお留守番しますから……」
「だめだ。魔法帝が決めたことだ。白夜の魔眼や他の国の連中がいつ攻めてくるかわからねぇ。お前、魔力もねぇのに1人でどうすんだ?この国にいる間は、魔力のないお前を守るって魔法帝が言ってただろ?」
「……」
「それとも何か?都合が悪いことでもあんのか?」
「ありません……」
金色の夜明け団で預かってもらうってことは……ランギルスに黒の暴牛にいることがバレてしまうのだ。
フィンラルと同じ団にいることがバレたら大問題なのだ。でも、それを言ったところでヤミ団長は理解できないだろう。
側から見たらバレても問題ないとしか思わない。でも、ランギルスの本心を知っているわたしからしてみたらバレたらまずいのだ。
正直に話したらランギルスもきっとわかってくれるよね……?