C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第8章 アジトに朝帰り※
────今日のアジト
団員みんながヤミ団長に呼ばれ、ヤミ団長の前に正座をして横並びになる。
「はい、みんな注目……給料も入ったし、今日は仕事なし。」
「「やった〜!!」」
今日は団員全員が任務はお休みで、休暇となった。
「ミライ、聞いて!アスタがネアンに行くらしいの!さっきマグナに連れてってほしいってお願いしてたわ……!この前、あいつが合コンした町よ!」
「ノエル……また、アスタの心配?」
「あいつが何しようとどうだっていいし、誰と会おうがわたしはぜんっぜん興味ないし!」
「本当は気になるんでしょ?行ってきたら?」
「やっぱり気になるわ……ミライもいっしょに来てくれるかしら?」
今日はヤミ団長とふたりで話す約束をしていた。この間の不思議な出来事についての話しだった。
「ノエル……行ってあげたいのは山々なんだけど、今日は予定があるの……ごめんね?それにフィンラルもナンパで忙しそうだから、どうやってアスタの後を追うの?」
「箒の代行があるのよ!お金を払えば、乗せてくれるの!給料も入ったし、わたしはそれを使って行ってくるわ!」
「え〜!!そんなのあるの?知らなかった!!箒で飛べないなら歩くしかないのかと思ってた……」
現実世界のタクシーのようなシステムがあることを初めて知った。
「あるわよ!見失うとまずいから、行ってくるわね!」
ノエルはそう言って、アスタを追うために、ネアンの町に急いで向かった。ゴーシュも妹マリーの誕生日をお祝いするため、ネアンに向かった。
フィンラルはナンパしにどこかへ行ってしまい、もういなかった。他の団員も各々どこかへ出かけた。アジトにはチャーミー、ゴードン、グレイ、そしてヤミ団長だけだった。
チャーミーは救食の王子の故郷の名産品だという、芋料理をひたすら食べていた。
「ミライちゃんも食べてみ?な?」
チャーミーから芋料理を渡される。
トイレから出てきたヤミ団長が共有スペースに現れた。ヤミ団長に声をかける。
「ヤミ団長、お話しいいですか?」
「あぁ、そうだな。俺の部屋で話すか。」
「だだだ団長室で……?いいんですか?」
「聞かれたくないんだろ?仕方ねぇから入れ。」
ヤミ団長にそう言われ、団長室に入った。