C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第8章 アジトに朝帰り※
ランギルスの空間魔法でアジトに一番近い町、ネアンに送ってもらった。そこからアジトまで歩いた。まだ、朝早い時間なので団員のみんなは寝ているだろうし、朝帰りはバレないと思っていた。
────アジト
アジトの扉を開けると、団員のみんなに出迎えられる。
「「ミライ、おかえり〜!!」」
「み、みんな……どうしたの?ただいま……」
「やだぁ〜、ミライってば朝帰りしちゃって〜」
バネッサに突っ込まれる。予想外のお出迎えで恥ずかしくなってしまい、顔が熱くなっていく。
「バネッサ姉さん、朝帰りって何スカ?」
アスタがバネッサに聞いている。ゴーシュは相変わらず、マリーの写真を見て鼻血を出しているし、全く興味がなさそうだった。マグナは顔を赤らめていた。
「わたしも、救食の王子と朝帰りしたいのら〜!」
チャーミーは訳のわからないことを言う。そもそも、救食の王子、とは誰なんだろうか。
「ミライちゃんを王都に送ってから、帰りが心配だったんだ。全然帰ってこないから、心配で眠れなかったよ〜!でもまぁ、そういうことなら……俺のミライちゃんが……」
フィンラルにそう言われる。心配をかけてしまったことを申し訳なく思った。
「あ、あの……えっと……心配をかけてしまって、すみませんでした……」
団員のみんなに謝った。
「まぁ、言えないこともいろいろあるだろ?トリップしてきて、1ヶ月そこらで男ができるってのも、まぁなかなかだ。ハッハッハ!」
ヤミ団長に笑われる。
「ヤ、ヤミ団長……!そういうわけでは……」
「そういうわけじゃねぇなら、どういうわけだ?」
「は、はい……そういうわけです……」
ヤミ団長に言い返す言葉もなく、認めざるおえなかった。
「あ、あの……ヤミ団長……ちょっとお話ししたいことがありまして……ふたりきりで……」
「あぁ?告白かぁ?」
「ち、違います……!すごく大事なことでして……」
ラクエで起こった不思議な出来事をヤミ団長に話すことにした。