第8章 アジトに朝帰り※

シャワーのことなんてどうでもよくなってしまった。ただ、心も体もランギルスを求めていた。ランギルスの首に手を回し、ぎゅっと引き寄せた。ふわふわの栗色の髪の毛が顔にかかってくすぐったい。


「何もかも忘れて？今はふたりだけ、だから」


その言葉を言い終えると、唇を塞がれ段々と深くなっていく。首に回している手にぎゅっと力を入れた。離れたくない、と思った。ランギルスの舌の動きに応えていると、飲み込みきれない唾液が頬を伝っていく。キスだけで子宮がきゅんと疼いてしまい、自分のナカからとろりと蜜が溢れてくる。


「んうっ……、んんっ……っはぁ、」


唇が離れて肩で息をしていると、額に、頰に、首筋に優しくキスをされる。鎖骨を強く吸われて、小さく赤い花が咲いた。温かくて愛おしくて、胸がいっぱいになる。手を伸ばして、ふわふわの髪を撫でた。


優しい手つきでワンピースを脱がされ、下着も脱がされていく。露になった胸を揉みしだかれ、先端をぎゅっと強めに摘まれる。


「やあぁっ……！」


ランギルスの手が胸から下がっていき、わたしの割れ目をなぞると、そのまま指が入ってきた。


「やあぁあんっ！！」


「なんだい……これは、ぐしょぐしょじゃないか」


耳元で囁かれ、そのまま耳を甘噛みされる。


「やあぁっ……！耳だめっ……」


指がバラバラと動いて奥の一部分を刺激される。ゾクゾクと快感が押し寄せる。


「あぁっ……！もう……イッちゃ……やあぁぁっ……！！」


わたしは腰をビクビクと痙攣させて、呆気なく果ててしまった。子宮が収縮して膣内がひくひくと痙攣している。もう理性なんて吹き飛んでしまっていた。全身の細胞がランギルスを求めていた。


「っはぁ……ん……、はぁっ……ランギルス……はやくきて……？もう我慢できない、の……」


性的な涙が目に滲み、視界がぼやけている。ランギルスを見上げてそう言った。


「僕のことをそんなに煽って、もうどうなっても知らないからね……」


「いいよ……？ランギルスになら……ランギルスのでいっぱいにして……」


ランギルスは小さくため息をつくと、下着ごとズボンを脱ぎ捨てた。


反り勃った自身を入り口に擦りつけられる。ぐっと、一気に奥まで入ってきた。


「やあぁぁあんっ……！！」


「……っはぁ、くっ……」