C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第7章 満月の夜
────平界の町ネアン
わたしとノエルは、フィンラルの空間にこっそり入って尾行している。合コンのメンバーはフィンラルが幹事を務め、アスタとラックの3人だった。3人は居酒屋ミバワウというお店に入っていった。わたしたちもお店に入り、店主に無理を言って、ノエルと2人で働かせてもらうことになった。
「ミライ、あの3人うまくいってないみたいだわ……」
ノエルがそう言った。
「よかったね、ノエル?」
「うん!って、ちびスタがどうなろうと、わたしには関係ないんだってば!」
わたしとノエルは仕事をしながら、3人の様子を見ていた。
「お姉ちゃんたち!ビールのおかわり!」
お客さんに注文される。
「自分で入れなさい、羽虫。」
ノエルはそう言って仕事を放棄するので、わたしが注文を受けていた。他の席でも合コンが開かれていて、男の1人は緑のローブを羽織っていた。どこかの魔法騎士団なのだろうか。
「フッハ!!」
「「……」」
だが、その男はひとりで喋ってばかりで、女の子たちがつまんなそうな顔をしている。まさに地獄のような合コンだった。
「ねぇ……ノエル、あの席の合コン、やばくない?」
「あいつどこかで……あ、そうだ!フッハよ。確か……翠緑の蟷螂団だわ。」
「ぶっ、フッハ?変な名前……」
その、フッハから注文される。
「そこの店員!飲み物、もう一杯追加だ!」
「ミライ、無視よ。」
ノエルはそう言うと、フッハに向かって魔法で思いっきり水をかけてしまった。
アスタたちの席を見ると、なぜかアスタと女の子が2人きりになっていた。2人は知らないおじさんに絡まれていた。次の瞬間、アスタによっておじさんが投げ飛ばされた。
ドンッ!!ガタンッ!!
物凄い物音と共に、おじさんはフッハの席に投げ飛ばされてしまい、フッハは潰されてしまった。アスタと女の子は、逃げるようにお店を出ていった。
「ミライ、わたしたちもついていくわよ!店長!わたしたちバイトやめます!」
ノエルは店主にそう言った。わたしたちはアスタを追って、外に出た。