C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第7章 満月の夜
────アジト
団員たちと共有スペースで話していると、任務に行っていたラックとマグナが帰ってきた。
「おかえりなさいっス!マグナ先輩、ラック!」
アスタがそう言うと、マグナが自慢げに言う。
「活躍認められて星貰っちゃったもんねェ!アスタ!これからは俺の時代だぜ!俺の背中にしっかりついてこいよ!」
「あっそうだ!マグナ先輩!俺、この前の王都での活躍が認められて、臨時の戦功叙勲で三等下級魔法騎士になりましたぁ〜!えへへへへっ!それじゃあ修行にっ」
アスタはそう言って、魔宮の任務でのケガの傷も治らないまま、修行に行こうとしていた。そこへ、ヤミ団長が現れる。
「とにかくよくやったな小僧。お前休め。怪我しすぎ。死ぬぞ。バカじゃねぇの?」
「そうよ!休みなさいよ!バカじゃないの?」
ノエルもアスタが心配でそう言った。
「休みもらったの?アスタくん!それじゃあ、合コン行こうよ!セッティングは任せて〜!」
フィンラルがアスタを合コンに誘った。
「お前は働け。つーかお前、ミライがいるんじゃねぇのか?」
フィンラルはヤミ団長に呆れられ、わたしとのことを聞かれる。
「ヤ、ヤミ団長!フィンラルとはそういう関係じゃないです!」
ヤミ団長にフィンラルとのことを勘違いされているため、わたしから訂正した。
「ミライちゃんにそんなにはっきり言われちゃうと、ショックだなぁ……」
フィンラルは切なげにそう言った。
その日の夜、わたしの部屋にノエルが来た。相談がある、と言って。
「どうしよう……ミライ!!アスタが合コン行くって……」
「ふふ、心配なの?」
「そ、そんなわけないじゃない……でも、わたし隠れてアスタについていくわ!ミライもいっしょに来てくれるかしら?」
「え〜!!別にいいけど……」
「ミライも休暇なんだから、男に会いに行ったらどうなのよ。王都も落ち着いたみたいだし……」
「うん……じゃあ、ノエルに付き合ってから、帰りに寄っていこうかな……いるかどうかは、わからないけど……」
黒の暴牛としてやるべきことが優先だった。ランギルスも魔法騎士としてやるべきことがある。ここ最近は、会えない日が続いていた。明日は会えるだろうか。