C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第6章 魔法帝にご挨拶
わたしたちの目の前に現れた、赤いローブを見に纏った人物。額の左側にある*のマークが特徴的だった。ミモザさんと、ノエルも跪いた。この方が魔法帝だろうか。失礼のないように、わたしも跪いた。
「誰だぁ?この派手なおっさん。」
アスタが失礼なことを言った。
「馬鹿者!!この方は現魔法帝、ユリウス・ノヴァクロノ様だ!」
クラウスさんがアスタに叱責する。
「ええ〜!!」
魔法帝に魔宮の報告をする。魔法帝はどうやら、魔法マニアらしく、報告を楽しそうに聞いていた。
「まぁ、とにかく素晴らしい活躍だったよ。お疲れ様。」
魔法帝がそう言った。
「「どうやったら、魔法帝になれるんですか?」」
ユノさんとアスタが魔法帝に問う。
「実績だよ。魔法帝に求められるものはただ一つ……“最強”と、言わしめる実績だ。実績を出せ。ひたすらに実績を積むこと。それが全てだ。それが出来ない者は頂点に立つことなど不可能。」
魔法帝はそう答えた。
「「望むところです!!」」
ユノさんと、アスタがそう言った。
突然、魔法帝がわたしの方を見る。
「君はヤミのところの新人だね。話しは聞いているよ。異世界から来たなんて不思議だね。わたしもトリップしてみたいなぁ。」
魔法帝にそう言われる。
「あ、あの……魔法帝はその……トリップしてきたことを、信じていただけた、ということなんでしょうか……?」
「あぁ、もちろんだよ。わたしたちも協力して、君が帰る方法を見つけるつもりだよ。この国にいる間は、魔力のない君を全力で守るから安心してくれ。」
「そ、そのようなお言葉をいただけて、心より感謝いたします……」
「さてと!実は今日、星の取得数が特に多い騎士団員たちを集めて、戦功叙勲式をするんだ。君たちも是非、参加してってくれ!」
魔法帝に連れられて、会場へと向かった。わたしもついてくるよう言われてしまい、気まずいと思ったが、ひとりで帰ることもできないのでそのままついていくことにした。
「さて、君たちは彼らより実績を出せるかな?」
魔法帝はそう言って、会場の扉を開けた。