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C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】

第6章 魔法帝にご挨拶





────王都


昼間に王都に来るのは初めてだった。ランギルスと会うときは、いつも夜だったので、目の前の王宮の迫力に圧倒されてしまった。


「うおおおお!!すっげぇぇ〜!!近くで見たらこんなにデカかったのか!!」


アスタも目を輝かせて、驚いていた。王宮に向かって歩いていると、わたしたちの前に3人の人物が目に入る。突然、その3人にアスタが声をかけた。


「やぁやぁ、金色のみなさんじゃないですかぁぁ〜!」


その3人はこちらに振り返った。3人はローブを羽織っていた。わたしは、そのローブに見覚えがあった。アスタは金色のみなさん、と言っていた。この3人は金色の夜明け団の団員、ということだ。わたしは、思い出した。この3人とランギルスがあの日、羽織っていたものと同じ、だということを。その3人は不思議そうな顔をして、わたしを見てきた。


「一週間ぶりだなアスタ!ケガはもう大丈夫なのか?えっとそちらの方は?」


眼鏡をかけた、真面目そうな青年がアスタにわたしのことを聞いた。


「おう!いっぱい寝ていっぱい食べたからな!こちらは異世界から来た、ミライさんだ。黒の暴牛の新入りだ!」


「異世界から来た、だと……?そんなことがあるのか?」


眼鏡の青年は、わたしのことをじっと見てきた。


「ありえねぇ……」


背の高い男の子が呆れた表情でそう言った。


「ミライさんは、異世界から来られたのですね……大変でしたわね!」


お嬢様、という言葉がぴったりのかわいい女の子が心配そうに、そう言った。


「は、はい……実際ありえました……」


3人に向かって、わたしはそう答えた。


「ユノ、久しぶりだな!ミライさんは、俺たち黒の暴牛の大事な仲間だから、3人とも仲良くしてくれよ!」


アスタがそう言ってくれた。


「もちろんですわ!アスタさんがそう言うなら……わたくしはミモザ・ヴァーミリオンです。」


「まぁ、アスタがそう言うなら、何も言うまい。わたしはクラウス・リュネットだ。」


「……ユノです」


3人に自己紹介され、わたしも名乗った。この3人も、魔法騎士団本部へ報告に行くところだった。みんなで歩いていると、突然、クラウスさんが立ち止まって跪いた。


「こっこれは……!まさか……、あなた様直々に……!」



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