第31章 番外編 〜月〜【R18】

ランギルスは切なげにわたしの名を呼んだ。首筋にすり、と鼻先を寄せてくる。その姿が愛おしくて仕方がなくて、わたしに体をもたれさせてくるランギルスの背中を精一杯力強く抱いた。それに応えるように強く強く抱き返されて、温かくて愛おしくて……苦しいのとは違う、温かい涙が頰をつたい、流れ落ちた。


「ミライ……君が僕の生きる全てだ……愛してる……」


消え入りそうな声が降ってくると同時に、足を掴まれぐっと開かされた。ランギルスの先端が押し当てられた先は、それを受け入れるべくひくひくと収縮を繰り返す。


「うん……わたしも愛してる……ランギルス……」


精一杯の想いを伝えると、わたしの目尻から残った雫が一筋つたった。お互いに抱きしめ合ったまま、キスをされる。その瞬間、ぐっと奥深くに、ランギルスの全てを受け入れた。


「んんんっ……！」


「っはぁ…、ミライ、っ」


愛おしそうな声でわたしの名を呼ぶその声も、匂いも、ふわりと揺れる髪も、全てが大好きで、わたしの下腹部に熱が集まる。子宮がきゅんと疼いて、ぞくぞくと快楽が押し寄せる。ランギルスは余裕のない表情を浮かべた。


ランギルスは腰の動きを止めて、顔を上げてわたしの目を見る。


「ミライ……」


「ん……？」


「ミライの中に、出したい……ずっと外に出してたから、今日は最後までミライといっしょにっ、」


「うん、いっしょに……」


わたしがそう言うと、ランギルスは再度律動を始めた。奥の子宮の入り口を何度も突かれる。押し寄せる快感に身を委ねた。


「やっ、あっ、んああぁぁあっ……！！」


「くっ……、あ、出るっ……！！」


わたしが腰をビクビクと痙攣させるのと同時に、生温かい液体を膣内に出されるのを感じた。ランギルスは息を切らしながら、わたしを包み込むように覆い被さった。


「はぁっ……はぁっ……すまない……抑えがきかなくて……」


ランギルスはそう言って、顔を赤らめた。


「ふふっ、気にしてるの？別にいいよ？もう2人目を迎える準備はいつだってできてるから」


「そうだね」


ランギルスはそう言って恥ずかしそうに笑った。わたしの髪を優しい手つきで撫でた。