C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第28章 空と月の間※
「そんなに煽って……どうなっても知らないからね?」
「うん……どうなっても、いい……ランギルスになら」
その言葉を言い終えると、何度も唇を塞がれる。舌を絡めて夢中で唾液を交換し合う。飲み込みきれない唾液が頰を伝っていく。するり、とランギルスの掌がバスローブの胸元から侵入してきた。昔の冷たいかさついた感触はなく、温かくて少し湿った指先に肌を撫でられ、くすぐったさに身を捩る。子宮がきゅんと疼いて、自分のナカからとろりと蜜が溢れてくる。
「んう……、んんっ……っはぁ、」
ランギルスの掌は脇腹をなぞり、上へ…上へと動いていく。背中に回された右手がぷつりとブラのホックを外した。大きな両掌が包み込む。やわやわと揉みしだかれて、恥ずかしさと気持ちよさにじわりと生理的な涙がにじんできた。
先端を口に含まれると、思わず大きな声を上げて腰がピクンと跳ねてしまった。
「……ひゃあんっ!!」
久しぶりの行為というのもあるけれど、わたしの体はいつも以上に反応していた。触れてもいないわたしのナカは刺激を求めてひくひくと疼いている。何とかしようともぞもぞと股を擦り合わせていると、ランギルスの愉しそうな瞳と、視線が絡まった。
「腰浮いてるけど?」
「あ……っ、ぅ、あのね……」
本当は早く下の方にも触れてほしい。けれどそれを直接言うのは、ものすごく恥ずかしい。そんなわたしの葛藤に気づいたのか、ランギルスがふ、と息を漏らした。
「そんな顔されたら、余裕がなくなる。僕ももう我慢できなくなるよ?優しくできないかもしれない。君が僕のそばにいることをこの掌で感じたいんだ」
ランギルスはそう言って、首筋にすり、と鼻先を寄せてくる。ふと窓を見ると、月明かりが差し込んでいた。雨雲は遠くに流れて、空と月の間には何も、ない。
わたしとランギルスの間には何も、ない。もう、わたしたちには隔たりもない。なのに、そばにいることを、あなたをもっともっと感じたい。ランギルスも同じなのだ。
「いいよ?いっぱい、触って。わたしにもランギルスをたくさん、感じさせて」
そう言って、ランギルスの栗色の髪を撫でた。