C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第21章 真実の愛※
部屋に戻ると、ランギルスはベットに横になっていた。わたしに背を向けるかたちで窓の外を眺めていた。暗い部屋にオイルランプの火だけがゆらゆらと光っていた。
わたしは黙って、ランギルスに背中に自分の背中を向けて、ベットに入った。本当は触れたい、触れたいのに、この微妙な距離が届かなかった。お互いが好きだとわかったのに、立ちはだかる壁にそれを許さないと言われているかのようだった。
もう、寝ているのだろうか。何も言葉を紡げないでいた。背中合わせのわたしたちはふたりでいるのに、ひとりぼっちな気がして寂しかった。ランギルスが寝てるのなら、触れてもいいかな、そう思った。押し寄せる不安感に耐えきれなくなって、背中を向けているランギルスの背中にふわりと抱きついた。ランギルスの体温が伝わってきた。とくんとくんと規則正しい心音と、優しい匂いに安心した。このまま眠りにつこうと、そう思った。
「なんの、つもりだ」
「お、起きてたの……?ごめん、あの……疲れてるのに、まだケガも治ってないのに……」
ランギルスがわたしの方に体ごと向けて、わたしたちは向き合った状態になった。暗くてランギルスの表情はわからないが、心音が早くなって聞こえてくる気がした。ふわりとシャンプーの匂いにきゅんとしてしまう。どきどきと胸が高鳴って、体の中が疼いている。それを抑えなければ、と思ってぐっと目を瞑った。
「なに、寝てるふり?自分から抱きついといて」
ランギルスはくくっと笑い、喉を鳴らした。ランギルスの温かい掌がわたしの両頬を包み、唇を塞がれる。優しく何度も口付けられ、段々と深くなっていく。
「んっ……、んうっ……」
わたしの上に覆い被さり、首筋に舌を這わせる。何度か強く吸われて、チクチクとした痛みが走る。Tシャツの裾から手が入ってきて、胸を揉みしだかれる。
「下着もつけないで抱きついといて、寝てるふりはない、ね……」
ブラをつけて寝るのは苦しくて、大きめのTシャツ1枚だった。Tシャツを捲り上げられ、胸の先端を口に含まれる。
「んっ、ち、ちが…… やあぁっ…!」
ランギルスの手が下にいき、下着の隙間から指をずぶりと入れられる。
「やあぁあんっ!!」
「医療棟なんだから、そんな声出したら気づかれるよ?僕は構わないけどね、で、すごいぐしょぐしょだけど?」