C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第20章 変わらないこと
しばらくすると、シャワーを浴び診察を終えたランギルスが戻ってきた。
「おかえり、診察どうだった?」
「診察は特に問題ないそうだ。今日は医療棟に君と泊まるように言われてね……昼間は外出していいって言っていたよ」
「何ともなくてよかった……外出していいなら城下町に行かない?」
「は……?なんで僕が城下町なんかに行かなきゃならないんだよ……あそこはこの僕が行くような町じゃないね」
「もう、そんなこと言わないで!前に城下町に買い物に行ったとき、すっごくおいしい紅茶のお店があってね!そこアフターヌーンティーもやってて……おいしそうだから行ってみない?」
「……はぁ、そんなに言うなら行ってやらなくもない」
「やった〜!じゃあオーヴェン先生からいただいた朝食を食べたら、行こう!もちろんランギルスの空間魔法で……お願いします」
「……はぁ、それ僕が金色の制服の中に着てるTシャツだよね……なんで君が勝手に着てるんだい?」
「ランギルスがワンピースを破ったから着るのがなくて……でも着替え持ってきてもらったから着替えるよ?」
わたしたちは朝食を食べ、ランギルスの空間魔法で城下町へと向かった。
────城下町キッカ
以前、フィンラルと夜ご飯の買い出しをしたときに教えてもらった紅茶のお店。そこに併設される喫茶店でアフターヌーンティーをやっているのを知り前から来たいと思っていたのだ。喫茶店に入ると高貴な雰囲気のテーブルへと案内される。
数種類から選べる紅茶とハーブティーのメニューと3段に分かれたハイティースタンドとスコーンが運ばれてきた。下段にはサンドイッチ、真ん中にはフルーツ、上段にはマカロンやケーキが乗っている。お互いにメニューの中から好きな紅茶を選び、注文するとお店の人がシルバーティーポットからティーカップに注いでくれた。
1837ブラックティー、アルフォンソティー、シルバームーンティー、モロカンミントティー、シンガポールブレックファスト、ハルムッティー、イングリッシュブレックファスト、アールグレイ、ダージリン、モルゲンタウ、ジャスミンティー、カモミール、ローズヒップ、スイートジンジャー、ヴァーベイン、ルイボス、ルイボスバニラ、レモンスカイ、ペパーミント、レッドベリーズと種類豊富だ。
「まぁ、悪くないね……」