C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第18章 選抜試験にて
第2回戦、第2試合が始まろうとしていた。フィンラルいるEチームとランギルスのいるGチームの対戦だ。
ランギルスと同じチームにいる翠緑の蟷螂団のセッケとかいう男は、そういえばこの前のネアンの事件のときに暴牛のアジトに応援要請に来てた……1回戦の試合で見ていたけどあのダサい乗り物はどうにかならないのだろうか……ランギルスがクリスタルを破壊した後、なぜか自爆していたし……“セッケシューティングスター”とかいうネーミングセンスのなさといい見た目もダサすぎて見ていられなくて、バネッサと笑っていた。
だが、今回の試合では笑えない。さっきの宣戦布告もあってか、わたしは緊張してしまっていた。試合が始まっていないのにわたしの手には汗を感じた。
わたしたち黒の暴牛の団員はフィンラルの試合を目前にして、フィンラルを元気づけるべくみんなで集まっていた。バネッサがフィンラルの髪の毛をとかしてあげている。
「ふふっ……これでいいわ……」
バネッサがそう言うと、フィンラルは顔を赤らめていた。どうやら髪型はバッチリ決まったようである。そして黒の暴牛の団員みんながそれぞれの言葉でフィンラルを励まし見送った。
「それでは!Eチーム対Gチーム!2回戦、第2試合開始!!」
その声と共に試合が始まった。黒の暴牛の団員みんなで上からバトルステージを見守る。セッケがセッケシューティングスターにランギルスを乗せ、フィンラルの陣地に乗り込んできた。迎え撃つフィンラルたち。
ランギルスは手を振りかざし、クリスタルの近くに空間魔法を出現させ攻撃する。フィンラルも同時に空間魔法を出し、それによってランギルスの魔法は防御されてしまった。どうやら、空間魔法同士がぶつかると魔法が消滅してしまうようだ。
フィンラルと同じチームの2人はフィンラルの空間魔法で別の場所に移動したようだ。フィンラルはクリスタルを守りながら、セッケとランギルスに立ち向かう。ランギルスはグリモワールを出し空間魔法で攻撃をし続ける。それをフィンラルは空間魔法で必死に守っている。
フィンラルがランギルスの攻撃からクリスタルを守り続けている間にどこかに隠してある敵のクリスタルを破壊する作戦のようだ。そして、フィンラルはグリモワールのページを開き、新しい魔法を発動。その瞬間にセッケが消えてしまったのだ。