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往古来今

第5章 「叶わない恋情」/源義経


いつからかあの人に恋というものをした。
それは予想もしなかったことだ。
一度死に全ては頼朝公を倒すために復活した身だというのに、
こんな想いを抱くとは思わなかった。

頼朝公にとっての敵だというのに、
自分の信念だけを信じて俺に治療を施したあの人。
なんて心優しい人なのだろうと思った。
一途に頼朝公を想う彼女が傍に居てくれる頼朝公が羨ましいと思った。
俺の持っていないものを全て持っているのに。
そんな素敵な人までも有しているだなんて。

───もし彼女が傷付くようなことがあれば、
いつでも俺を頼ってくれたらと思う。
この恋というものは叶わないものだけれど、
彼女の助けになれることを俺は願う。


【the end】
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