第5章 再会。
そこに湿布を手に研磨が戻って来た。
研磨「ともみ、腕見せて。」
研磨は手際良く湿布を貼ってくれて、熱を持っていた部分が冷やされて気持ち良い。
「ありがとう…。」
でも腕を見つめる研磨の表情はなんだか怒っているようで…。
研磨「ともみはもっと自分の事、大事にしてよ。俺らもう近くに居ないんだからさ、、、
こんなんじゃ色々心配になるよ。」
「・・うん、ごめんね。」
クロ「お?研磨が感情的になるなんて珍しいね一。もうすぐ梟谷と試合だけど大丈夫かぁ?」
研磨「大丈夫。それに感情的になってないし。」
クロを睨み上げる研磨の顔は赤くなっている。
ほんと珍しいかも。
「黒尾、孤爪そろそろ集合だぞー」
その時、音駒のチームメイトから声が掛かった。
クロ「今行くー」
クロは私に視線を向けた。
クロ「ともみも中、行くぞ。」
「え?いいよ、私はここで見るから。」
私は首を横に振る。
研磨「そうだね。ここより2階からのがよく見えるし。行こう?」
「で、でも…」
クロ「でも、じゃなーいの。ほら行くよ?ともみチャン。」
クロは私の手を取るとニヤリと笑いそのまま中に連れて行かれた。