第34章 ずっとそばに…
・・こういうサービスは子供達にしてあげれば良いのに〜〜!
と内心ジャカ助を恨めしく思いながらぴょこぴょこ嬉しそうに跳ねるジャカ助の前に立った。
「・・・えっと、、?」
どうして良いか分からず固まっていると、突然ジャカ助が跪まずき、私の手を取った。
そしてポケットから何かを出そうと片手を入れるようとするが、肉球が付いた手の部分が大きい為ポケットに手が入らず妙な動きを始めた。
周りの観客もざわざわし始め、中には笑い声も聞こえてきた。
「・・・・。」
コートの中央で完全に見世物状態になっている。。
これ、私も恥ずかしいんですが…、、
助けを求めるように周りを見渡すと、こっちを見て笑いを堪えている木兎さんと日向さんと目が合った。
その隣には佐久早選手が眉を顰めて腕を組んでいる。