第34章 ずっとそばに…
そんな遠くで見てないでこの状況どうにかしてよーー!と心の中で叫ぶと、
ジャカ助「ハァハァ、、もうあかんっ!この手、邪魔やっ‼︎」
目を見開いた。
ジャカ助が関西弁を話したのだ。
恐らく観客席には聞こえてないとは思うけど、、それよりまさか今の声…
ジャカ助は手の部分のグローブを両方外すと、ポイッと床に投げ捨てた。
そして再び跪き、ポケットから小さな箱を取り出すと私の前でその箱を開けた。
小箱の中には光り輝く宝石がついた指輪が納められていた。
頬を涙が伝い、目の前のジャカ助が霞んで見える。