第33章 結ばれる
シャンプーが終わり、トリートメントをつけてると侑君の声が聞こえない事に気づき、ふと鏡越しに侑君を覗き見ると…
「あーーっ‼︎見た⁇今見てたでしょ⁇」
確実に見てたくせに、侑君はプイッと顔を背けた。
侑「見てへんっ‼︎アレ?えーっと、いくつやったっけ?
2分でいっか、ともみちゃ〜ん、残り1分やで〜?」
「〜〜〜ズルい!」
真っ赤になりなから頬を膨らまして抵抗を見せてもカウントは進んでいく、、
も〜〜〜っ!
あとは簡単に身体を洗い泡を流すと、残り5秒のところでバスタブに勢いよく入った。
たっぷり張ったお湯が跳ねザバッと流れる。
侑「ギリギリセーフやんな?てかそんな離れんと、こっち座った方が見られへんとちゃう?」
・・確かに。
ジャグジーの泡が出てるとはいえ、向かい合って座るとお互い顔も身体も丸見えで気まずい…。
「・・そう、、だね。」
おずおずと身体を屈めたまま湯の中を移動すると、侑君の手が伸びてきてぐいっと引っ張られ、侑君にもたれ掛かるようにして足の間に座らされた。
顔は見えなくて良いけど、、、
何だか侑君の思惑にハマった気がするのは気のせいだろうか。。