第33章 結ばれる
下着姿でお姫様抱っこという状況に、真っ赤になりながら口を噤むと侑君の胸に顔を埋めた。
「わぁ、、凄い…綺麗…」
部屋の奥へ進むと、高層階とあって大きな窓からは綺麗な夜景が広がっていた。
「ともみちゃんとこうして居んのが、何か夢みたいやわ…
ってロマンチックなセリフ言いたいねんけど、ブラとパンツ姿のともみちゃんを目の前にしてそんな余裕ないねんけど、、
ベッド行ってもええ(笑)?」
「もー!恥ずかしすぎるっ!早く下ろしてよー!」
ポカポカと胸を叩くと侑君はハイハイと笑いながら、キングサイズのベッドにそっと私を下ろした。
窓からの明かりだけが私達を照らす。
私に覆い被さった侑君は膝立ちになると、自身の着ていた服を手早く脱ぎ捨てた。
思わず見惚れてしまう程、引き締まった身体に目を離せないでいると、侑君が意味深な笑みを浮かべた。
侑「あの日を思い出すな?ともみちゃん寝不足で寝ちゃったやつ。
・・でも今日は寝かせんで?」
侑君の手がスルッと頬を撫でて鎖骨をなぞる。
あの日の事は今思い出しても顔から火が出るほど恥ずかしい、、
けど、今はそんな事を考える余裕もないくらい緊張と恥ずかさでいっぱいだ…。
私は目をぎゅっと閉じて顔を両手で隠した。