第33章 結ばれる
エレベーターに乗り、2人きりになると侑君はニヤッと口に弧を描いて顔を近づけてきた。
侑「早く早く、って急かして。そんなに俺と2人きりになりたかったん?」
「ち、違うよっ!周りの視線が気になって…
侑君、目立つんだもん。」
へ〜〜違うんだ?と言いながらサングラスを外して胸元に掛けると、壁際に私を閉じ込めた。
「ちょ、、近い近い…」
侑「近くせなキス出来へんやん…」
柔らかい感触が唇に当たる。
チュ、チュッと触れるだけのキスから角度を変え、さらに深く唇を合わせてこようとする侑君に、さすがにマズイと、胸を叩こうとしたが、呆気なくその腕は絡め取られてしまった。