第32章 侑end
同じ頃、おにぎり宮では集中砲火を浴びる侑の姿があった。
佐々木「あれは完全に言い過ぎやで?侑君。」
侑「・・分かっとる。」
治「5年越しの想いが叶った数時間後に喧嘩とか、、ホンマ何しとんねん。」
治が再びおしぼりを手に取り投げつけると、侑は避ける事はなく、見事顔に的中した。
その顔はすっかり影を落とし、浮かれていた数分前の侑とは別人のようだった。
侑「自分でもこの嫉妬心と独占欲の強さに嫌気がさすわ…。
俺かてあんな事言うつもりは無かったんや!
・・けど、ふと考えてまうねん、、
やっと手に入れてもまた俺から離れて行くんやないか、って心の隅で…。」
侑のあまりに情け無い姿に、治は堪らず立ち上がるとテーブル越しに侑の胸ぐらを掴み上げた。